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■辰巳ダム日誌 | ||||||||||||||
辰巳ダム日誌(2009年1月) 目次 ◆2009.1.15 浅野川洪水に関する申し入れ――浅野川・犀川の効率的/効果的な整備をーー→効果的な整備のために辰巳ダム建設即時中止を |
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【辰巳ダム日誌】2009.1.15(木)午前10時 浅野川洪水に関する申し入れ――浅野川・犀川の効率的/効果的な整備をーー →効果的な整備のために辰巳ダム建設即時中止を 浅野川洪水を通じて、浅野川と犀川の治水整備について改めて異なる視点から考えさせられた。浅野川の治水計画、放水路の機能、辰巳ダムと放水路の関係などについて、関係者が都合のいいように考える、我田引水的主張がまかり通っており、誤った議論や混乱が見られる。河川管理者の県は、自らの落ち度を湖とすることに余念がない。ますます、非効率で非効果的な治水整備がまかり通ることになる。 今回は主として、辰巳ダムと浅野川放水路の関係に焦点をあてた一文を作成した。 これとともに、昨年から、河川課に対しておこなっている、浅野川洪水に関する問題提起を含めて、河川課長へ申し入れをすることにした。 申入者:犀川の河川整備を考える会代表 中登史紀 申入書提出先:石川県河川課長(河川課) 提出日:平成21年1月15日(木)午前10時− 申入書 →クリック 別添資料「浅野川洪水と辰巳ダム――辰巳ダムは浅野川・犀川の治水整備のアクセルではなく、ブレーキである!―― →クリック マスコミへの案内 →クリック 【申し入れ結果】 申し入れに対して、河川課長と課長補佐が対応した。課長は、「いまは忙しい、今まで何時間も話を聴いている。」といいながら、5分ほどの時間は割いてくれた。 今回の申し入れの意味を簡単に理解してもらうように、つぎのようなメモを用意して説明した。 メモ
課長へ説明した要旨は以下のとおり。 「昨年来、河川課に対して申し入れ、問題提起しているのは、@とAである。県の考え方と中の考え方が違い、こちらが指摘している点について県は説明していない。 今回、あらたに問題提起したのは、Bの辰巳ダムと浅野川放水路の関係である。辰巳ダム建設促進の人たちは、辰巳ダムができておれば放水路からの放流量を増やせたので浅野川洪水の被害が小さかったと主張する。県も同じような考えだろうが、中の考えでは「関係なし」である。その根拠として別添書類を同時に提出する。」 課長の対応はいつものごとく、「読ませてもらうので受け取っておく。」であった。 マスコミへは、今回の新たに指摘した点「辰巳ダムと浅野川放水路の関係」について説明。要旨は以下のとおり。 浅野川放水路は、第二次犀川総合開発事業の「犀川と浅野川の治水を一体的な整備」という考え方で生まれたもので、内川ダムと浅野川放水路、犀川中流、下流部の整備がセットになったものである。その時点では辰巳ダムの計画はない。内川ダムと放水路が昭和50年に完成した。犀川の下流の整備が完了すれば、浅野川放水路の分流制限は解除されたはずである。注力すれば昭和74年ころに終わっていたはずで、今回の浅野川洪水も回避できたはずである。途中から、辰巳ダムが出てきたが、浅野川放水路の放流量は辰巳ダム前も後も250m3/秒であり、辰巳ダムの整備と浅野川放水路とは関係がないのである。
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