上水道のページ ■辰巳ダム日誌
                          辰巳ダム日誌(2007年7月) 目次
◆2007.6.29 河川課から18日および25日の公開質問状についての回答(らしきもの?)をEmail添付文書で受領。
◆2007.7.5 河川課回答(6月29日、九谷ダムの件)について石川県河川課長宛に再質問を送付(FAX、Email)
2007.7.9 河川課回答(6月29日、犀川下流の件)について石川県河川課長宛に再質問を送付(FAX、Email)
2007.7.10 石川県河川課長宛に公開質問状(建設促進の公述について)を送付(FAX、Email)
2007.7.16 石川県河川課長、金沢市長宛に公開質問状(伏見川浸水想定区域図に関連して)を送付(FAX、Email)犀川下流住民の生命が係る伏見川を30年も放置するのか?
◆2007.7.20 参議院選挙立候補者、各政党へ「公開質問状」を、日曜日に各事務所へ持参の予定


【辰巳ダム日誌】2007.6.29 河川課から18日および25日の公開質問状についての回答(らしきもの?)をEmail添付文書で受領。
 18日公開質問状に対する河川課回答
〔質問1〕
石川県ホームページ記載の「九谷ダム効果として1.5mの水位低下」の根拠を示してください。
〔回答〕
@ 平成18年7月の出水においては、
大聖寺川の最高水位は、敷地天神橋地点で8月17日8時に2.75mを記録している。
また、平成17年度に完成した「九谷ダム」では、同日の7時に流入量233.6m3/sに対して23.8m3/sを放流していることから、ダム調節量は209.8m3/sとなる。
A このことから、
大聖寺川の最高水位時の流量(Q=205m3/s)に、1時間前の九谷ダム調節量(約210m3/s)を上乗せし、九谷ダムがなかった場合の最高水位を(Q=約410m3/sより)4.25mと算定したものである。

〔質問2〕
「1.5m水位低下すれば、浸水被害戸数が2,323戸から0戸になる」という根拠を示してください。
〔回答〕
「1.5m水位低下すれば、浸水被害戸数が2,323戸から0戸になる」とは明記しておりません。
県のHPでは、昭和56年の浸水実績と平成18年に被害がなかった事実を表記して記載したものである。
この事実については、九谷ダムの効果も当然含まれているとして、併記したものである。

【辰巳ダム日誌】2007.7.5 河川課回答(6月29日)について石川県河川課長宛に再質問を送付(FAX、Email)
 平成19年6月18日づけで石川県河川課長に送付した「公開質問状−九谷ダム効果−」に対して、河川課より、6月29日、別紙のごときE-mail添付文書(ワード文書)を受け取った。回答が羅列してあるだけで宛名や日付などの記載のないもので、公式文書とは判断しがたいものであるが、メイルの発信元から判断して信頼できる通知であることは確認できた。これに対して、再質問をした。1点は公式文書による回答を求めること、1点は九谷ダム効果の誤判断についての再質問である。後者の点については、河川課の誤判断と言うよりも、意図的に県民の誤判断を誘導しているといった方が的確かもしれない。ニセ薬を露店で万能薬だと偽って売るヤシ(香具師)ではないか?
 九谷ダム効果で浸水被害が無くなったと県民が判断するような記載(ホームページ)をしているが、技術的には→
 
九谷ダム効果で1.5mの水位を下げたということは因果関係があるが、浸水がなくなったことに因果関係はない!
 
以下に再質問した文書を掲載する。

平成19年7月5日
石川県河川課長 殿

犀川の河川整備を考える会代表 中 登史紀(60歳)
石川県鳳珠郡能登町中斎ワ部2

「公開質問状−九谷ダム効果−の回答」に対する再質問

「6月18日づけで送付した公開質問状―九谷ダム効果―に対する回答」を6月29日にE-mailおよび添付ファイル(回答)を受け取りました。回答ありがとうございました。以下、2点、質問させていただきます。

1.この回答は公式文書ですか?(公式文書回答を求める)
 石川県河川課長が承認した最終判断の文書ですか、それとも河川課の一担当者の個人的な意見をまとめた非公式の文書ですか。メイルの本文には、河川課としかなく、添附ファイルにも回答が羅列してあるだけで、宛名、期日、文書作成者の記載がありません。
筆者の提出した「公開質問状」は河川課長宛に正式に質問したものです。そして、文書による回答を求めています。というのは、回答に対する意見を述べても、それは公式の説明ではなかった、一個人の意見だったと言われても困るからです。河川課長名を明記した公式文書回答をお願い致します。

2.質問を理解して頂いていないようですが?
昨年平成18年7月の梅雨前線豪雨の際の流量、水位の根拠については理解しました。しかし、(質問2)についてはご理解いただいていないようなので再質問いたします。

【18日の筆者の(質問2)】「1.5m水位低下すれば、浸水被害戸数が2,323戸から0戸になる」という根拠を示してください。
【29日の河川課の回答】
「1.5m水位低下すれば、浸水被害戸数が2,323戸から0戸になる」とは明記しておりません。県のHPでは、昭和56年の浸水実績と平成18年に被害がなかった事実を表記して記載したものである。この事実については、九谷ダムの効果も当然含まれているとして、併記したものである。

「1.5m水位低下すれば、浸水被害戸数が2,323戸から0戸になる」とは明記しておりません。→そのとおりです。確かに、ホームページにこの文言どおりの記載はありません。
県のHPでは、昭和56年の浸水実績と平成18年に被害がなかった事実を表記して記載したものである。→それは事実でしょう。
この事実については、九谷ダムの効果も当然含まれているとして、併記したものである。→ここがわからなくて尋ねているのです。1.5m水位が下がったのは九谷ダム効果である、因果関係があると理解しました。水位が下がったから浸水戸数が無くなった、これが九谷ダム効果と言いたいようですが、この因果関係がわからないのです。なぜなら、水位が1.5m下がろうが下がるまいが、浸水戸数は無くなったのではないですか、1.5m下がらなくても計画高水位以下で大聖寺川は氾濫しないからです。
 換言すると、水位が下がったことに九谷ダム効果が含まれているが、浸水が無くなったことに九谷ダム効果が含まれていないのではないかということを尋ねているのですが、ご理解いただけないでしょうか。
以上


【辰巳ダム日誌】2007.7.9 河川課回答(6月29日、犀川下流の件)について石川県河川課長宛に再質問を送付(FAX、Email)
 先月29日に「公開質問状―犀川下流―」(6月25日)に対する回答を河川課名のE-mail添付ファイルで受け取った。河川課長宛に再質問を行った。犀川下流の計画および河川管理について質問したが、不十分な内容の回答のため、質問者の意見を述べるとともに再質問することにした。
 @犀川下流の抜本対策は、「辰巳ダム建設」ではなく、「河川改修」である。
 A「河川改修」は長期を要するので、完成するまでの対策が「河川管理」である。
 B犀川下流の治水対策の要点は、流下能力を維持するための「河川管理」であり、2つある。
 C「河川断面を小さくする堆積土砂の排除」と「流れを阻害する草木の除去」である。
 D治水をあずかる河川課が河川管理を軽視し、まじめにやっていない。
 E河川管理を適切に実施すれば、辰巳ダム同様の効果が簡単に得られる。
 F辰巳ダム建設以上に簡単で効果的に流下能力の拡大し、水害対策になる。

【辰巳ダム日誌】2007.7.10 石川県河川課長宛に公開質問状(建設促進の公述について)を送付(FAX、Email)
 5月20,21日に開催された「辰巳ダムの公聴会」で公述された「辰巳ダム建設促進に係る意見」について、明らかな誤解や過大な期待などが混在し、辰巳ダム効果等が正しく理解されていないという懸念がありますので、質問者の考えを示し、石川県河川課の考え方を確認するために公開質問しました。
 1.感情的な反発
 辰巳ダムの是非とは関係ないので省略。
 2.犀川下流の洪水被害の不安
 昨年7月の梅雨前線による雨量は1日雨量81mm、時間雨量11.5mmにしかすぎず、このような微々たる降雨で避難騒ぎになる不思議。
 3.犀川中流の水枯れの懸念
 河川維持流量は、辰巳ダムとは関係のない、工業用水の転用、かんがい用水の見直しによるもの。
 4.洪水氾濫や浸水被害対策の促進
 抜本対策は、辰巳ダムではなく、河川改修。
 5.犀川の洪水対策の促進(費用対効果)
 実際の水害被害が無い(年2億円)にもかかわらず、被害軽減(年49億円)するという不思議。
 6.ダム操作方式の変更
 貯水しなければ水質悪化の心配がないので環境にやさしいといえるかも知れないが、穴あきダムが環境にやさしいとはいえない。

【辰巳ダム日誌】2007.7.16 石川県河川課長、金沢市長宛に公開質問状(伏見川浸水想定区域図に関連して)を送付(FAX、Email)
 先般5月20,21日に開催された「辰巳ダムの公聴会」の直後、5月25日に石川県河川課はホームページ上で「伏見川浸水想定区域図」を公表した。これに対して、質問者の考えを示し、石川県河川課の考え方を確認するために公開質問した。関連して金沢市長に対しても公開質問状を送付した。
内容のあらすじは以下のとおり。
 ●この区域図(ソフト対策)は伏見川流域住民のハザードマップ(避難地図)作成の根拠となる。
 ●犀川左岸(西金沢、高畠など)では犀川本流の氾濫よりも浸水被害が大きいことを示す。
 ●つまり、ソフト対策では伏見川の氾濫が起きれば住民の生命と安全に重大な影響があるとわかる。
 ●にもかかわらず、伏見川のハード対策(施設整備対策)は、おおむね10年に一回の洪水に対応するレベルにとどまっている。
 ●今後概ね30年間に実施する河川整備の具体的内容を決めた「犀川水系河川整備計画(平成17年3月)」に伏見川の改修計画は取り上げられていない。
 ●ソフト対策の内容とハード対策が一致していない。今後、この危険な状態を30年間も放置しておくのか。

伏見川浸水想定区域図http://www.pref.ishikawa.jp/kasen/sinsui-m/fusimigawa/index.html
犀川浸水想定区域図http://www.pref.ishikawa.jp/kasen/sinsui-m/saigawa/index.html
 
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【辰巳ダム日誌】2007.7.20
 参議院選挙立候補者、各政党へ「公開質問状」を、日曜日に各事務所へ持参の予定

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