下水道専門の水道技術者ではあったが、汚い下水よりもきれいな上水の方がいいですね、単純な理由ですが。 近くに浄水場もあるし、上水道となかよくしよう! ■おいしい水 おいしい水とは、どんな水かというと、おいしくする成分を含み、まずくする成分は含まず、適度に冷たい水のことである。当たり前のことですが、詳しくは、→クリック ■緩速ろ過施設の案内 山地に降った雨が土壌を浸透し、地中を通過する間に浄化される、自然のしくみを人工の砂層でろ過することによって実現する施設である。
■中本先生のコーナー 中本先生は、緩速ろ過技術を単なる学問ではなく、運転維持管理を含めた実学を大学で指導しておられる、おそらく現在の日本でただ一人の研究者である。本来、水道のような実用の技術は、本質的な理解がなく、マニュアル化された維持管理を行うと、時々の予期しない状況の発生により、技術が変質しがちである。特に、緩速ろ過技術のように、生物の働きによって浄化をはかる方法であるにもかかわらず、一般的に生物に理解の少ない技術者が担当することが多い場合は、誤解の積み重ねの上に、著しい技術の変質を招きかねない。 東京都をはじめ、現在の全国の緩速ろ過施設の運転が、正しく行われておらず、その結果、緩速ろ過施設の信頼度も低下し、引いてはせっかくの施設が生かされていないことを指摘しておられる。 当方が見学した東京都のきぬた浄水場、境浄水場の見学記の記述に読まれ、東京都の維持管理方法に誤りを指摘していただいた。以下にその文書を掲載する。
■水道の問題点を考える ◆膜処理技術について 約10年ほど前に、埼玉県のある町で水道水を飲んで約1万人の人が下痢をして大騒ぎになったことがある。クリプトスポリジウムという原注(5ミクロンほどの小さな寄生虫)が原因だった。塩素で消毒できないのである。これ以後、膜処理技術が最新の技術として、注目されるようになった。細かな網の目で物理的にろ過しようとするしくみである。当方は、この技術を知ったときから、怪しげな技術だなと感じていた。技術者はとかく、考えすぎて深みにはまっていくことがままある。中本先生の「膜処理のすすめの問題点」の記述を読んで納得した。 仮にこの技術を是認したとしても、浄水場ですべての水道水を膜処理するのではなく、各家庭の末端の蛇口に簡易な膜処理装置をつけて飲料水分を確保する、あるいは飲料水は別途、容器で配布するとした方が、社会全体のコストとして安価になるのではないか。 ■簡易水道施設の管理体験コーナー ■浄水技術について ■浄水処理施設の案内 急速ろ過施設 小規模施設
■金沢の上水 ■金沢の貯水池 ■その他
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