犀川の洪水/渇水に関する問題提起および活動経過
(平成14年〜)
犀川の既往の洪水量は一体、どれだけなのだろうか。犀川の治水に責任を持つ石川県に尋ねても要領を得ない。ダムの築造計画は熱心だが、肝腎の実際の出水量についての関心が薄い。やむなく、平成14年の前半の半年をかけ、県からの資料提供、ダム建設事務所担当者の協力を得て個人的に調査を実施した。「犀川の有史以来の洪水量に関する調査」とした。以後の筆者の問題提起および活動の経過を以下に示す。
年月日 | 区分 | 内容 | 提出先 | 提出文書 | 備考 |
平成14年1月〜6月、「犀川の有史以来の洪水量に関する調査」の実施 | |||||
平成14年7月26日(金) |
申し入れ | 「犀川の有史以来の洪水量に関する調査」 | 石川県河川課長 金沢市河川課長 |
犀川の治水に関する申入書 【添付資料】 「犀川の有史以来の洪水量に関する調査」でまとめた資料(Gを除く) @金沢における過去の主要な豪雨と洪水一覧表 A金沢の水害史 B第二室戸台風(昭和36年)の出水(過去の大出水量調査) (その2:マニング公式) C犀川および浅野川の一部の主な出水記録(石川県土木部河川課の協力による) D第二室戸台風(昭和36年9月)と台風7号(平成10年9月)の降雨比較 E20世紀の100年間に発生した、犀川の主要な洪水流量 F高畠地区の浸水被害の検証 G過大な洪水量が決定された理由 |
県は毎秒1920トン と主張。これに 対して既往の出水は 大きくて、 毎秒1000トンに 満たないのでは ないか? |
マスコミへ | マスコミ関係各位殿 | ||||
平成14年10月25日「第1回犀川水系河川整備検討委員会」の傍聴 | |||||
平成14年11月20日 | 意見 | 犀川の基本高水 | 犀川水系河川整備検討委員会 | 「犀川の基本高水に関する意見書」 @犀川の「基本高水」に関する意見書 A筆者の著作物4冊 |
毎秒1920トン は大きすぎる! |
平成14年11月29日「第2回犀川水系河川整備検討委員会」の傍聴 | |||||
平成15年1月22日 | 意見 | 犀川の基本高水 | 犀川水系河川整備検討委員会 |
「犀川の基本高水に関する意見書」 および犀川大橋地点の各生起年月日降雨パターンの解析流量を降順で並べた一覧表、 添付資料(石川県河川課長あて「犀川の治水に関する申入れ書」および添付資料、平成14年7月26日)、 参考資料(『転換期の私的・土木技術論考』、『「犀川水系辰巳ダム治水計画に関する所見」についての意見と反論および問題提起』、『「砂漠のキャデラック」を読む』、『金沢の治水を考えるキーワード』)を提出することにした。 加えて、追記「前線型と台風型の降雨について」 を作成し、意見書につけた。県の解析では、肝腎の「台風型」降雨を見落としている。「前線型」と「台風型」がどのように違うのか、降雨データを図化して、説明を加えた。 「金沢地方気象台」と「医王山観測所」地点の降雨量 (図1)48時間降雨量(平成7年8月30-1日):前線を伴った低気圧 (図2)48時間降雨量(平成8年6月24-26日):梅雨前線 (図3)48時間降雨量(平成10年9月21-23日):台風7号 (図4)48時間降雨量(昭和36年9月15-16日):第二室戸台風 「金沢地方気象台」と「犀川ダム」地点の降雨量 (図3-2)48時間降雨量(平成10年9月21-23日):台風7号 「金沢地方気象台」と「倉谷観測所(犀川上流)」地点の降雨量 (図4-2)48時間降雨量(昭和36年9月15-16日):第二室戸台風 |
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申し入れ | 犀川の基本高水 | 犀川水系河川整備検討委員会河川計画専門部会 | 「申し入れ書」 | ||
平成15年1月25日(土)「犀川水系河川整備検討委員会 河川計画専門部会(第1回)」の傍聴 | |||||
平成15年2月26日 | 意見 | 犀川の河川計画 | 犀川水系河川整備検討委員会河川計画専門部会 | 「犀川の治水計画に関する意見書 | |
平成15年3月5日(水)「犀川水系河川整備検討委員会 河川計画専門部会(第2回)」の傍聴 | |||||
平成15年3月11日(火) | 抗議文 | 犀川の「治水計画」 | 河川計画専門部会長 | 「意見書」無視に対しての抗議文 | |
平成15年3月11日(火) | 公開質問状 | 犀川の「治水計画」 | 河川計画専門部会委員 ならびに石川県河川課長 | 犀川の「河川計画」に関する公開質問状、添付の表 | |
平成15年3月11日(火) | 公開質問状 | 犀川の「治水計画」 | 国土交通省河川局治水課 田村企画専門官 | 公開質問状−「カバー率」に関する考え方の誤り−、添付の表 | |
平成15年3月11日(火) | 案内 | 犀川の「治水計画」 | 県政記者クラブへ | マスコミへの案内 | |
平成15年3月28日(金)、 「犀川水系河川整備検討委員会(第3回)」(県庁)を傍聴 | |||||
平成15年4月24日(木) | 公開質問状 | 犀川の「治水計画」 | 犀川水系河川整備検討委員会ほか | 犀川の「治水計画」に関する公開質問状 (添付資料) 20世紀の過去100年間に発生した洪水の最大値は大きくても842m3/秒 犀川大橋地点の流下能力は? 犀川大橋地点の横断面の概略図 河道改修E案(犀川大橋上流の堤防嵩上げ案) (表) 計画高水量1,460m3/秒とした場合の堤防嵩上げ高さ/延長の検討 犀川の「平成7年8月30日降雨」流量実績値 (マスコミ関係各位文書) 犀川の「治水計画」に関する公開質問状の提出について |
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平成15年4月25日(金)、 「犀川水系河川整備検討委員会(第4回)」(県庁)を傍聴 | |||||
平成15年5月26日(月) | 公開質問状 | 犀川の「利水計画」 | 犀川水系河川整備検討委員会ほか | 犀川の「利水計画」に関する公開質問状 (添付資料) 「金沢市職員措置請求書 金沢市長に関する措置請求」平成13年8月30日 (マスコミ関係各位文書) 犀川の「利水計画」に関する公開質問状の提出について (ダム余りを示す図) ダム貯水容量にして約720万m3の無駄、 内川ダム1個分が余っている! |
かんがい用水は見直したが, 上水、工業用水は放置した ままである.その結果,内川ダム1個分の貯水容量が無駄に放置される! |
平成15年5月28日(水)、 「犀川水系河川整備検討委員会(第5回)」(石川県厚生年金会館) | |||||
平成15年6月10日(火)、 「犀川水系河川整備検討委員会基本方針策定部会」(石川県厚生年金会館) | |||||
平成15年7月2日(水) | 意見書 | 基本方針の策定 | 犀川水系河川整備検討委員会ほか | 「犀川水系河川整備基本方針」に関する意見書 | |
平成16年6月25日(金) | 公開質問状 | 犀川の基本高水 | 犀川水系河川整備検討委員会河川計画専門部会委員、河川課長ほか | 公開質問状 | |
平成16年7月14日(水)、第2回犀川流域住民川つくり懇談会の傍聴 | |||||
平成16年7月20日 | 意見書 | 川つくり | 犀川流域住民川つくり懇談会 | 第2回犀川流域住民川つくり懇談会の報告 | |
平成16年7月28日(水)、「第3回犀川水系流域委員会」厚生年金会館、の傍聴 | |||||
平成16年9月16日 | 意見書 | 辰巳ダムの費用対効果 | 石川県公共事業評価監視委員会委員長 | 意見書−辰巳ダム事業の費用対効果に関して− | |
平成16年10月8日(金)、犀川水系河川整備計画説明会の傍聴 | |||||
平成16年10月13日 | 意見書 | 県民に意見陳述の場を | 石川県公共事業評価監視委員会委員長 | 意見書−一般県民に意見の陳述の場を与えるべきではないか− | |
平成16年10月15日 | 申入書 | 犀川/浅野川の基本高水 | 石川県知事 | 辰巳ダム事業の非緊急性に関する「申入書」 | 浅野川と比較し、犀川の治水の安全性は高い! |
平成16年10月25日(月)、第4回犀川水系流域委員会の傍聴 | |||||
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