∀∂∀∂∀∂金沢の洪水を考える∀∂∀∂∀∂
辰巳ダム問題を通じて金沢の「治水」ではなく、「洪水」を考えている。治水に関しては県が行政責任において遂行すればよいことであろう.治水を行うための整備方針について議論する中で、過大な「金沢の洪水」の捏造が行われている。辰巳ダムを正当化する(大きな洪水を想定しなければ正当化できない.)ための辻褄合わせである.筆者が過大と主張する「金沢の洪水」について以下に議論していきたい. ![]() ――有史以来発生したことのないような洪水量を想定する理由―― (2007.5.18.掲載)想定洪水量1750m3/秒だから辰巳ダムが必要なのではなく、いまさら辰巳ダムが必要でないと言えないので、有史以来発生したことのないような洪水量1750m3/秒を想定せざるをえないのである。 ![]() ――辰巳ダム無用の根拠―― (2007.5.18.掲載) 2年ぶりの掲載だ。長い間御無沙汰していたものだ。 辰巳ダム計画では、100年確率の想定洪水量を1750m3/秒としたが、流量確率解析では6000年確率となり、有史以来発生したことのないような、実態とかけ離れた異常に過大な数値である。辰巳ダムは、ありもしない豪雨を根拠にした、有害無益なダムである。 ![]() ――新辰巳ダム不要の根拠(利水に関して)―― (2005.6.19.掲載) 金沢市の上水は手取川より受水しているので内川ダム上水容量410万m3相当がまるまる余っている。今回、県は上水については見直さなかった。県は、工業用水、農業用水、河川維持用水について見直し、その総利水容量を316万m3から105万m3拡大し、421万m3とした。だが、上水について見直し、余剰の410万m3を活用すれば、利水問題は解決する。 ![]() ――新辰巳ダム不要の根拠(治水に関して)―― (2005.6.19.掲載) 犀川の治水安全度は、犀川/内川両ダムが整備された現時点で、20世紀100年間で最大の洪水量は現在の流下能力の約6割に相当し、4割の余裕がある。県はさらに約1割の余裕の拡大が必要であるとして新辰巳ダム建設を主張している。一方、同様に金沢市街地を流れ、100年確率想定でほぼ慨成した浅野川の治水安全度は、既往の最大洪水量は流下能力の約8割に相当し、2割の余裕がある。実際は、浅野川大橋前後の流下能力は1割程度小さいので、現実の余裕は1割にしか過ぎない。現時点で、浅野川に比較して犀川は大幅に治水安全度が高い。さらに、安全度をあげなければならない緊急性は全くない。 ![]() ――河川整備計画のもととなる基本高水流量(計画洪水量)を決める際のカバー率について―― (2004.10.29.掲載) 新潟大学の大熊教授は、2004.10「世界」で日本の多くの河川で治水計画が行き詰まっているのは、基本高水流量が過大であるためであり、その理由はカバー率100%としているからであると指摘した。これに対して、長 元信州大学教授は、カバー率100%が当然であると反論した。統計的には50%が正解値である。50%と100%の違いを、石川県の犀川の例にあてはめると、前者では治水ダムが不要になる、後者では既存の2ダムに加えて新規の治水ダムが必要となり、合計3カ所のダムが必要となる。このカバー率の違いは、犀川においてダム3個分に相当する。ダム1カ所250億円とすると、3カ所で750億円である。前者では、費用ゼロで100年確率の洪水に対して安全であり、後者は100年確率の洪水に対して3カ所のダム、750億円かけなければ安全を確保できないと言うことになる。 当方の主張は前者である。石川県の主張は後者である。 いくらなんでも、お前の主張はおかしいだろう、といわれそうであるが、そうでもないのである。確たる根拠もある。 ここでは、 有史以来発生したことのない過大な基本高水流量の根拠となる、カバー率について、筆者の意見を述べる。 ![]() ――犀川ダム、内川ダムの100年間のダム管理費用はあわせておおよそ250億円!―― (2004.9.15掲載) 治水目的のダムは建設コストに加えて毎年の管理コストが永遠に必要となるのに対して、河川拡幅は建設コストだけで済み、毎年の維持管理コストはほとんど不要である。 ![]() ――驚く無かれ、原発の熱効率!―― (2004.8.19掲載) 福井は背後に2200万人の都市を抱えている!この架空の都市が排出する廃熱が福井豪雨のアクセルが踏んだのか? ![]() ――治水と交通上のネックを同時に解消、さらに街の再開発も―― (2004.8.15掲載) 維持管理のコストを入れると、辰巳ダム案と犀川大橋左岸の拡幅(左岸引き堤案)はほとんど同じ。国道拡幅と野町、千日町の再開発を同時に実施すれば、断然有利。一石三鳥案である。 ![]() ――なぜ新潟福井に降って石川富山に降らなかったのか?―― (2004.8.14掲載) 問題提起1:原発から排出する膨大な熱が気象に影響を与えないはずはない! 問題提起2:学識経験者はデータをもとに科学的な思考にもとづいた発言すべき ![]() ――治水事業と整合性のない都市計画―― (2004.8.12掲載) 犀川下流域の資産が増大し水害リスクが大きくなっているのでますます河川改修事業が必要であり、辰巳ダムを造らないと流域住民の生命と財産を守ることができないと県は説明する。水害リスクを減少させるための河川改修事業が逆に水害リスクの増大させているのではないか。その主たる原因は、治水事業と整合性のない都市計画のためではないか? ![]() ――基本高水1750m3/秒は過大で確率不明―― (2004.6.25掲載) 平成7年以来、石川県と犀川の治水、利水に関して議論を続けてきました。当初から、技術的な疑問を感じたので続けてきたのですが、約10年近い議論の結果、辰巳ダムの根拠である犀川の基本高水ピーク流量は完全に誤りであることがわかりました。 ![]() ――(中期的に)犀川本川の治水安全度が行き過ぎ、支川は遅れ過ぎています―― (2004.6.4掲載) 石川県は、辰巳ダムを衣替えして、洪水調節専用ダムとしたいようです。本川の安全度は高く、急ぐ必要は全くないようですが、ダム計画にご執心です。一方、支川の治水安全度は著しく遅れています。筆者が情報公開で集めた資料および犀川水系流域委員会の議論で収集した資料では、なんと、20年〜30年後の整備計画が完了した段階においても1/10以上の洪水で安原川以外のすべての支川で氾濫が起こることになっています。 この資料を読み取ると、(中期的に)犀川本川の治水安全度が行き過ぎ、支川は遅れ過ぎています。 実際には、犀川本川の整備が過剰で、支川は若干遅れているのかもしれません(-_-;) ![]() ――国土交通省の作成した「手取川の浸水想定区域図」は誤り!―― ――懸案の「犀川の浸水想定区域図/ハザードマップ」は無い!―― (掲載2003.12.13 平成15年12月13日) 犀川の「洪水ハザードマップ」は無い。その基本となる「犀川」の基本高水流量が確定していないからである。したがって、県が作成すべき「犀川の浸水想定区域図」も無い!)<BR> 国土交通省が管理する1級河川「手取川」は作成された「浸水想定区域図」があり、ホームページ上で公開されている。参考にのぞいてみた。 ここでも杜撰な河川管理?の一端が明らかとなった! ![]() (近々掲載予定) 最初は、金沢市の上水道用水源の提案をして断られて(-_-;)、 つぎに犀川の清流の確保のための用水なった(*_*)。 いつの間にか、治水がメインになり、辰巳ダムがないと金沢市民の生命と財産をまもれないと言い出した。 そして、犀川大橋地点で1230m3/秒しか流れないなんて誰が言い始めたんだ(?_?) ![]() 県は過去の最大出水を飽和雨量ゼロとして約1,200m3/秒と計算! (掲載2003.6.28 平成15年6月29日) 過去の最大の出水、800m3/秒前後であるが、 飽和雨量ゼロとして計算すると約1200m3/秒と約1.5倍にもなる(県の試算値)。 県は基本高水流量を1750m3/秒とした。 これは飽和雨量がゼロか?ゼロではなく、飽和雨量100mmである。 ゼロにすると、驚く無かれ、2000m3/秒以上になる。(-_-;) ![]() (掲載2003.6.28 平成15年6月28日) 大学の先生がこんな単純なことが理解できないとは驚きである。「学者馬鹿」と言われても反論できないだろう。(-_-;)、 ![]() (掲載2003.6.28 平成15年6月28日) 大出水をもたらす台風型を排除して、前線型の中央突起型の小さな特殊な雨を2倍に引き伸ばし、台風型前線中央突起型降雨という怪物を創る。もともとの雨は小さな洪水とは無縁の雨である。こんな解析法は幼稚で乱暴としか、言いようがない(-_-;)、 つ ![]() (掲載2003.6.28 平成15年6月28日) 飽和雨量という要素を創ったことによって、解析をより以上にやっかいなものにしたのではないのだろうか. 石川県では,安全側でもない、危険側でもない中途半端な数値を採用している。(-_-;) ![]() (掲載2003.5.9 平成15年5月9日) ――現場踏査から判明した、お粗末な建設コンサルタントの技術の初歩的なミス―― 犀川の流下能力を制限するのは犀川大橋地点ではなく、鞍月用水を取水する「油瀬木」の上流の城南川上で発生する? ![]() (掲載2003.5.16 平成15年5月16日) 川の氾濫というと、テレビなどで見るように、濁流が民家と住民を襲うシーンを想像するが? 県は,このようなことが二度と起こらないようにと、犀川ダムを造り、河川改修を行い、さらに辰巳ダムが必要だと主張する! ![]() (掲載2003.4.29 平成15年4月29日) 県の河道改修案はやはり、抜けていた. 最も簡単で容易な案! ![]() (掲載2003.4.29 平成15年4月29日) 従来,県は1,230m3/秒と説明していた.その根拠を尋ねると、県の担当者はよくわからない風であった.やっと出てきた資料では,! ![]() (掲載2003.3.20 平成15年3月20日) 引き伸ばし倍率は1.8倍以下とするのがよい! ![]() (掲載2003.3.20 平成15年3月20日) 飽和雨量のカバー率はなぜ100%をとらないのか?(降雨波形を選択する時はカバー率を100%にしているにもかかわらず) ![]() (掲載2003.3.19 平成15年3月19日) カバー率は日本の河川行政で大きな問題?になっています。 ![]() (掲載2003.3.18 平成15年3月18日) この委員会は、設置要綱にあるように、「助言する」機関であり、行政のチェック機関ではなかった。 ![]() (掲載2003.3.18 平成15年3月18日) 藩政期から明治にかけての約300年間の最大の洪水が、明治7年の洪水ということになる。 ![]() (掲載2003.3.17 平成15年3月17日) ![]() (掲載2003.3.16 平成15年3月16日) 「高畠地区の浸水被害を解消するために辰巳ダムが決め手である」のは誤解である。 ![]() (掲載 2003.3.15 平成15年3月15日) 最近、治水関係者の話を聞く機会があるごとに、その枕詞として出てくるのは…… ![]() 平成10年9月22日台風7号による豪雨 (掲載 2003.3.13 平成15年3月13日) ![]() (掲載 2003.3.12 平成15年3月12日) ![]() (掲載 2003.3.12 平成15年3月12日) ![]() (掲載 2003.3.11(平成15年3月11日) ●県へ抗議文と公開質問状の提出、事務局2名が対応,テレビ取材が一社。 ●犀川水系河川整備検討委員会 河川計画専門部会長に対する抗議文 「意見書」無視に対しての抗議文 ●犀川水系河川整備検討委員会 河川計画専門部会委員 ならびに石川県河川課長に対する公開質問状など 犀川の「河川計画」に関する公開質問状、添付の表 ●国土交通省河川局治水課 田村企画専門官に対する公開質問状など 公開質問状−「カバー率」に関する考え方の誤り−、添付の表 ●マスコミへの案内 ![]() (掲載 2002.8.1 平成14年8月1日) これを見れば金沢での戦後の主な豪雨と洪水量および災害がわかる!(8/1に更新) ![]() (掲載 2002.7 平成14年7月) ![]() (掲載 2002.7.26 平成14年7月26日) 過去100年間の実際の洪水量を調査、驚くほど小さい。 犀川大橋地点で毎秒1,000トンか!県は毎秒1,920トンと主張するが? ◆金沢の水問題を考えるコーナーへ ◆金沢の渇水を考える◆辰巳ダム日誌一覧表◆トップページへ |