ヴェトナムだより

 

 2000年6月25日

 ベトナムに着任してから、すでに一ヶ月弱が経過してしまいました。

 確か、落語だと思うけれど、お月さん、お日さんと雷さんが一緒に旅行をした話があります。三人で泊まった宿で雷さんが目を覚ましてみると、すでにお月さんもお日
さんもいない。雷さんは驚いて宿の人に尋ねると宿の人「お月さんもお日さんも今朝早く出発されました。」雷さん「はてさて、月日の発つのは早いなあ。」宿の人「して、雷さんはいつお発ちになりますか。」雷さん「夕だちにしよう。」

 駆け足の月さんと日さんを追っかけるのは大変である。一緒に仕事をしている団員は有能な連中が多く、どんどん仕事をこなしているようだ。こちらは、必死で追いつ
くのが精一杯といったところである。

 ベトナムは5月から雨季が始まっているが、想像とは少し異なり、比較的雨が少ない。雷を伴ったスコールはまだ、二、三回である。今年は雷さんの活動ものんびりし
ているみたいである。日中は気温が30−32度、湿度が80%ほどで蒸し暑いが、日本の町ほど暑苦しいとは感じない。多分、車の排気ガスやクーラーの発熱などの量が少ないうえ、海や川や湖が多くある環境のためだろう。
 
 暑さにもまけず、ベトコンのソルジャーズヘルメットをかぶり(写真左)、シクロと呼ばれる三輪車に乗って(写真右)仕事をしています。(“ウソです!”)


 町の様子(写真下)です。車はまだ、少なく、自転車とオートバイが主たる交通機関です。最近、オートバイが増えたということです。朝夕は自転車とオートバイの通行で道路が一杯になります。そのため、車はセンターラインをまたいで、中央を走ります。反対側からくる車もセンターラインをまたいで走ってくるのですが、ぶつからないのが不思議といったところです。

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