辰巳ダム日誌(2003年3月)

【「河川計画専門部会」第2回委員会(公開)開催:3月5日】

1.日時:平成15年3月5日(水)13:30〜16:30
2.場所:石川県庁 11階 1105会議室(金沢市鞍月1丁目1番地)
3.主催:石川県土木部河川課
4.内容
 本県では、犀川水系における河川整備基本方針を策定するにあたり、治水・利水・環境等に関する学識経験者、有識者及び関係団体の代表の意見を聴くため、「犀川水系河川整備検討委員会」を設置した。
 「河川計画専門部会」は、犀川水系における治水計画を検討するための下部組織であり、今回の開催が2回目となる。
5.河川計画専門部会に属する委員
宇治橋 康行:福井工業大学教授
川村 國夫:金沢工業大学教授
辻本 哲郎:名古屋大学大学院教授
中北 英一:京都大学大学院助教授
藤田 裕一郎:岐阜大学教授
(五十音順)

 議論を拝聴しました.前回、委員から提起された問題についての県の説明にほとんどの時間がさかれ、わずかな議論があり、最終的に県の計画が妥当との見解が部会長によってだされ、部会の幕引きが行われました.この旨を親委員会に部会長が報告するとのことでした.最初から,今回で結論を出す予定ですすめられたようでした.
 傍聴者も意見があれば文書で提出することを認められたにもかかわらず、当方が提起した問題点についてはほとんど触れないままに討議が進み,全く無視されました.腹が立ったので、部会長に抗議を申し込み、若干の反論を述べましたが,無駄な抵抗に終りました.
 巨大な組織と学識経験者のグループに対して一人で抗議してもこの程度でしょう!
 けれど、「専門が下水道だけに、便所のハエのようにうるさい!」
 が身上の当方にとって、また、それはそれとして次の作戦を立てねば,

【「抗議文書」「公開質問状」の提出:3月11日(火)】

 基本高水の決め方(特にカバー率)、過大な基本高水1750m3/sに焦点を絞って議論することにした.
 以下,抗議文と公開質問状を提出した.
 無視はしていないとの反論をうけたが、筆者が指摘した4点についてはほとんど討議していない!

犀川水系河川整備検討委員会 河川計画専門部会長に対する 「意見書」無視に対しての抗議文
犀川水系河川整備検討委員会 河川計画専門部会委員 ならびに石川県河川課長に対する 犀川の「河川計画」に関する公開質問状添付の表
国土交通省河川局治水課 田村企画専門官に対する 公開質問状−「カバー率」に関する考え方の誤り−
添付の表

マスコミへの案内

 公開質問状に対する返答をつぎの「委員会」開催までにもとめたが、確答は得られなかった.部会が終ったので部会員ではなく、県に回答をもとめることは理解できるが,県としては有識者に判断を求めている最中であり,その途中で有識者をさしおいて返答することもできないのでどうするかは今、答えられないとのことであった.

 カバー率については明らかに誤りであり,過大な見積もりをする原因でもある.県の計画はこの考えによらない方法で解析をしていると答えていたが、この誤魔化しについては,公開質問状およびそれまでの意見書を読んでもらえればわかると思う.が、推敲が不十分な点もあり、わかりにくいと思われるので今後,項目ごとにまとめるなかで参照していただきたい.
 重要な問題であるので,4月はじめに上京したときに,国土交通省を訪ねる予定である。

 治水に関しては県が行政責任において遂行すればよいことであろう.治水を行うための整備方針について、議論する中で、過大な「金沢の洪水」の捏造が行われている.有識者に、この流れをくいとめることを期待するのは無理だろう.辰巳ダムを正当化する(大きな洪水を想定しなければ正当化できない.)ための過程である.筆者が過大と主張する「金沢の洪水」について、

 当面は,ホームページを主として、議論を続けたい。金沢の洪水コーナーへ

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