犀川流域の流出率について |
10月17日、石川県を含め、北陸、中部、近畿の広い範囲で長時間の雨があった。寒冷前線が停滞していたところに、南からの温かく湿った空気が流れ込んだためである。犀川流域では、時間雨量最大が13mm、累計雨量最大が69mmであった。「石川県河川総合情報システム」の降雨データを使って、犀川流域の流出率について試算してみた。 試算結果は、24時間の流出率は、0.20、最大流量時の流出率は、0.16から0.19であった。 貯留関数法の山地の一次流出率は0.50だが、これと比べるとかなり小さい。 24時間の流出率も0.20と小さいが、今後、計算を重ねて比較検討してみたい。 データは、エクセルファイル「20121017-sai-nari」 2012年10月17日から18日にかけて、犀川ダムと成ケ峰の降雨記録。「石川県河川総合情報システム」のダム諸量一覧表犀川ダム観測所のところを参照したものである。 計算は、エクセルファイル「sai-ryusyutu」 犀川流域の流出率を試算するために、犀川ダム湖への流入量、犀川ダム地点と成ケ峰地点の平均時間雨量(犀川ダム流域の降雨)を用いた。最大となる時間雨量と最大となるダム湖流入量との関係から、2時間遅れで降雨がダム湖への流入に反映していることがわかった。観測されたダム湖へ流入量を2時間遅れの降雨総量で割り算して流出率を算定した。ただし、ダム湖への基底流入量(直接の降雨に関係なく一定して流入している量)は降雨直前のダム湖への流入量としている。 |