辰巳用水兼六園専用管について

日時:平成13年10月23日午後3時分〜
場所:石川県兼六園事務所
話:中本氏から「専用管」について説明を受けた。

経路:末町(犀川浄水場付近)から兼六園入り口まで約6km
断面:内径350mm〜450mm
流量計:山崎山の横に着水池があり、そこへ専用管(コンクリート管)によって用水が流れ込んでいる。池に流れ込む所に水位計が設置され、常時監視している。兼六園の一角にある管理事務所の隅にテレメータが設置され、流量と水位の表示および記録がなされている。話の後でみせてもらったところ、水深243mm、流量62g/秒を表示していた。
流量:最大100g/秒、通常は60〜80g/秒
専用管の断面決定根拠:不明。手がかりとなる数値が記録されている古文書等についてもわからない。
受領図面:専用管の平面図等

別途調べ(From W.Kan)
1922(大正11)天徳院から兼六園入り口まで専用管設置(内径350mm)。県費負担。
1961(昭和36)天徳院から錦町まで専用管設置(内径450mm)。
1977(昭和52)錦町から涌波まで専用管設置(内径450mm)。
1978(昭和53)涌波から末町まで専用管設置(内径450mm)。
1952(昭和27)の「辰巳用水土地改良区維持管理計画書」によると、「取水量は拾立方尺(0.27m3/s)で・・・・過不足を来すが、大体において取水量は十分である。」
1967(昭和42年3月30日)の河川法88条の届出書によると「通常水量は0.70m3/s」とある。また、「明治36年辰巳用水普通水利組合を設立したが当時のかんがい面積は明らかではないが120町歩(注:120ha)・・・現在では約60ヘクタール、・・・」

疑問点
辰巳用水土地改良区の取水量が昭和27年の0.27m3/sから、昭和42年の0.70m3/sに増えている。かんがい面積は減少しているはずであるが?


テレメータ

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