アメシロその後(2003.9.3作成)
やっぱり、来た、怒りの「苦情」!
当方のアメリカシロヒトリの駆除についての小冊子を読んだ方から、「苦情」が沢山(ハガキ2枚、FAX、留守電、手紙が1通)届きました。
要旨は、
「チャドクガに椿やつつじは全滅するし、皮膚のかゆみと赤斑で夜も眠られない、どうしてくれる、あなた方が薬剤一斉防除に反対して市が中止したからだ、どうしたらいいんだ、責任有る返事をしろ!」
との大変なお怒りの「苦情」でした。(>_<)

誤解して苦情の申立てがあるかもしれないとは想像していたのですが、、、、。(-_-;)
雨の後、蒸し暑い日が続くと、毛虫は大発生するようだし。今年は、大発生し、近所でもアメシロで裸になった樹もあるな。(@_@)

ともかく、きちんと説明はしないとね(^_^;)

以下、そのやりとりです。
葉書(2003.8.28)
平成11年7月の冊子は読みましたが、もう散布反対は中止していただきたい。

町会の薬剤散布による害虫一斉防除があなた方の会の反対に行政が対応し、この何年か中止されています。今年はわが家の地植え、鉢植えの椿、つつじなど全滅しました。気がついた時は葉の裏に毛虫がびっしり。又、毛虫を視認できなくても毛や抜け殻などが風に舞っているのでしょうか、裏庭へ出た数分の間に首筋〜脇腹に赤斑とかゆみ、来年といわずこの秋から一斉防除を。

FAX(2008.8.29)
今日、届いたハガキ御覧いただけましたでしょうか。
昨日は裏庭の物置きの片付けの数分間に毛虫の毛か抜け殻の為か、左半身に赤斑とかゆみ、ところが、けさ、裏庭に干してあったシャツを着たところ、又々、かゆみと赤斑。
一斉防除をしていた時には、この様な状況はありませんでした。
あなた方のグループが、一斉防除を止めさせたための結果です。
大切な庭木の被害を含め、私たちはどうすればよろしいのでしょうか。
責任あるお返事をお待ちしています。


葉書(2003.8.31)
田中さん(仮名)、あれっきり逃げたのでしょうか。ともあれ、この被害、行政にも申告し、善処方お願いするつもりです。是非御見解と対策お返事下さい。

アメリカシロヒトリは人間に無害であると5ページに書いてありますが本当でしょうか。10年余り前の大発生の年には縁側から部屋まで侵入し家中たいへんだったことを思い出します。全員皮膚科の厄介になりました。昨29日夜はカユミが甚だしく殆ど眠れず、今日皮膚科で受診しました。イラガの抜け殻か、毛が風に飛ばされて肌についたのではないかとの、ドクターの診断でした。ケツへの注射と外用薬、内服薬で何とか抑えています。町会一斉防除をしている時は全く無事でした。ゴキブリ、縞蚊、蠅、チャドクガ、勿論アメシロも、去年、今年と異常発生、戸外で洗濯物が干せません。


ほかに留守電で苦情の電話有り。

当方からの返答FAX(2003.9.2)
山田 さま(仮名)
こんにちは
何回も葉書やFAX、電話をいただいたようでお手間を取らせました。
どうも失礼いたしました。
今日,柳田から戻ったところです。
葉書等を見せてもらいました。

毛虫の被害でたいへんな目にあわれたようでご同情申し上げます。
チャドクガは椿類につく毛虫で殻が飛散して人の皮膚につくと痒くなるということですね。昔、市役所で話をしたときに、担当の方もそのようにいわれていました。

ご同情は申し上げますが、山田さんは私の主張を誤解されているようなので以下に記述します。
私の主張は、
一つは、公(市役所)が率先して(一斉農薬散布に金銭の補助)毛虫駆除のために農薬散布をするべきではない。公は農薬の使用以外の方法で害虫防除をするべきである。

市内の広範囲な地域で農薬散布をすることによって市民に健康上のリスクがあるからです。

一つは、公と私の責任分担範囲を明確にするべきであるということです。ゴキブリがでたからといって、市が一斉薬剤駆除をするべきではなく、各個人がリスクと利便性を考えて駆除の方法を選択し、駆除するべきということです。

わたしは、柳田村で梅の木を育てています。おととしはマイマイガが大発生して毛虫取りに大わらわでした。去年は、1週間に一度、観察し、巣アミが張ったところでまとめて取り除いたのでかなり効果的に毛虫を取りのぞくことができました。おかげで梅は大収穫でした。

樹木はほっておけば、ほとんど毛虫だらけになります。自然の木の場合、毛虫にやられると次の年はタンニンを多量に分泌して毛虫の消化を妨害して身を守るようです。人が管理している木は人が手をかけて管理する必要があるでしょう。

たいへんにお腹立ちのようですが、ここではっきりしておきたいことは、きっかけを作ったのは私かも知れません。
山田さん(仮名)は以下のフローを意識されていると想像します。

(私が農薬の散布に反対→市が検討委員会を設置して検討→農薬散布の補助事業の中止→福田さんの町会が農薬散布は中止→お庭で毛虫発生→福田さんが被害)

しかし、責任は私ではなく、あなたにあります。
つまり、個人の庭木は個人が全責任を持って管理するものであり、リスクと利便性を勘案して駆除方法を決定し、駆除するべきものです。
先日、マクドナルドが肥満した個人から、肥満したのはマクドナルドが作ったハンバーグのせいである訴えた裁判がありました。当然ながら、訴人は敗訴しました。肥満の原因はマクドナルドの作ったハンバーグかもしれませんが、肥満は肥満するまで食べた個人に責任があるということです。当然でしょう。

追伸:このような指摘を受けるだろうということは予想されました。
雨が終わって暑い、乾燥した日が続くと毛虫は大発生するようです。そのたびに当方に責任があるのではないかと、申し立ててこられても迷惑ですので、市の緑と花の課がもっと市民の啓蒙に努力するようにもうしてきます。お名前は出しませんので。

平成15年9月2日
中 登史紀

先方からの手紙(2003.9.3)

九月二日付のFAXいただきました。
別に同情していただきたくて葉書やFAXを差し上げた訳ではありません。
以前の様に町会挙げての一斉防除が為されている時には大切な椿や山茶花をはじめとする木々の葉が虫害に会うこともなく、又、飛散した卵、毛、抜け殻による皮膚への被害も皆無でした。
又、何年かに亘る一斉防除の間も、当町会で健康上のリスクは一件も報告されていませんし、きいていません。あなた方が市役所や県庁に乗り込んで大々的な反対運動をした為に一斉防除が中止され、現在に至っているのは歴然とした事実であり、明らかに実害も出ています。
各個人がリスクと利便性を考えて駆除の方法をとおっしゃっていますが、各戸が刑務所の様な塀に囲まれ周囲の何処からも毛虫が侵入しない密閉社会なら可能でしょうが、近所隣から卵も成虫もそして毛も飛んで来ます。
わが家では今日の晴天でも戸外で洗濯ものを干せませんでした。先週、戸外で干したシャツを着て皮膚科へ行かざるを得なかったからです。
おっしゃる通り、個人の庭は個人で管理かも知れませんが、老人世帯の多い町会で手の届かない木に梯子をかけ、捕殺は可能でしょうか。
昨日は金沢市の緑と花の課の方へ電話で話しましたが、一斉防除をして欲しいとのリクエストも多いとのこと、―――――(省略)――――、今の時期、二回目の大発生でどの樹も可成りやられているということです。
僅かの費用で広い範囲、高木まで長いノズルで散布、絶対に必要です。
市民の啓蒙よりも、今日ただ今の被害を防ぐためにどうすれば、、、、、ということを是非お考え下さい。
責任は私にあるというのは詭弁です。
あなた方の反対運動がなければ皮膚科へも行く必要がなかったのですから。
マクドナルドの例を挙げていらっしゃいますが、タバコはどうでしょう。アメリカでは高額の慰謝料を喫煙者に、タバコ会社が払っている事実もあるではないですか。
ともあれ、あなたとこれ以上、不毛の議論をしても仕方ありませんので今後連絡はいたしません。

手紙2003.9.3に対する当方の返答(2003.9.3)
山田 さま(仮名)

もう連絡しないということでほっとしています。
誤解されている点がありますので、一応、参考のために申し上げます。
 個人との喧嘩はしたくないので、おだやかにお願いいたします。

「健康上のリスクは一件も報告されていませんし、」
 急性毒性(一定の量以上のものを摂取することによって即時に発生。)ではなく、2世代、3世代にわたって影響がでる毒性、あるいは疫学調査によってしか影響がわからない毒性(広範囲に統計学的に調べることによって判断できるもの。例えば、有機リン系の農薬では、幼児の視力が低下する割合が高いなど。)、複合的な影響が考えられる毒性(アレルギー、化学物質過敏症など。)を問題にしています。特に幼児や妊婦、身体の弱い人への影響が問題になります。指摘されるような年に1,2回の散布で明らかな健康被害がでるようなものは農薬として利用できるわけがありません。
 このようなリスクは被害にあうと回復不能です。かゆみの治療は100%回復しますが。

「あなた方が、、、、、市役所や県庁に乗り込んで大々的な反対運動をした為に、」
私は反対運動はしていません。突然、庭木に農薬の散布をされたことがきっかけで疑問に思ったので一人で調べ、冊子にまとめて一人で市役所の「緑と花の課」へ申し入れを何回かして「問題提起」をしただけです。当方の冊子を詳細に読んでいただだければわかると思います。農薬は限られた農地でプロ(農業従事者)が使用することを前提に決められています。不特定多数の住民が高い密度で居住している空間で散布されることを前提に取り決められたものではありません。つまり、国も安全だと保障しているものではありません。そのようなものを安易に使用するのは問題ではないかと問いかけたわけです。

「(あなた(中本人)が考える駆除の方法は)刑務所のような、、、密閉社会ならなら可能でしょうが、」
密閉社会で刑務所のようにしても虫は数キロも飛びますので無理でしょう。どうしても一匹の虫もいやだということであれば、ナシ園のようにアミを張らないと無理かもしれません。
 言われるような考え方で農薬一斉防除が実施されてきました。この考えを敷衍すると、町内会どころか、市全体、卯辰山も医王山もすべて農薬散布せざるをえないでしょう。それは無理です。いままでも希望した町内会だけですべて全域防除していたというわけではありません。アメシロの駆除事業は国策で始まりましたが、収束せず、効果が無いと言うことでほとんどの自治体はやめてしまいました。金沢市は数十年にわたって市内での農薬散布の補助事業を特異的に続けてきてやっと他の自治体並になったということです。
柳田村の梅の木は、まわり中、林でマイマイガが大量にみかけられ、どこからも飛んできます。けれど、毛虫を人力で取り除いてある密度以下にしてやれば、問題はなく、梅は大収穫でした。
簡単な管理(一匹をほっておくと数百匹になる。一匹が孵化し、まだ巣網のときに取り除くことが肝要。)でほとんど、支障のないほどになるのではないかと思います。

「老人世帯でできない」
 売り言葉に買い言葉になりますが、老人世帯の多いところでできないということであれば、造園業者の加勢を頼まれたらどうでしょうか。個人の土地、あるいは庭木の手入れを行政が関与しなければならないとの考え、行政依存の考えはまずいのではないでしょうか。自分のことは自分でやると考えた方がよいのではないでしょうか。
町内会での農薬の一斉防除しか方法がないと考えられた場合は、町内会でやられたら、よいと思います。できます。これを規制する法律はありません。ただ、市の補助がなくなって各人が全部を負担するということです。
 つけくわえますと、老人だからできないということはないと思います。樹種や毛虫の種類によって性質が異なりますので、すこし、研究が必要かも知れません。ちなみに柳田村の人たちはほとんど高齢者ですが、毛虫の駆除に困っている人を聞いたことがありません。

「責任が私(山田さん)にあるというのは詭弁です。」
 詭弁ではありません。当方の柳田村の梅の木に毛虫が大量発生したからと言って、柳田村の責任ではありません。私の責任です。

「タバコはどうでしょう」
 タバコの件は、タバコ会社がその危険性について周知徹底していなかった責任をとわれたものです。アメリカのタバコの容器には「肺ガンになります」と書かれるようになったと聞いています。吸いすぎて肺ガンになれば、タバコ会社の責任ではなく、吸った本人の責任です。

平成15年9月3日
中 登史紀

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