アメシロその後9(2003.12.17作成)
金沢市の意見公募いくつかの「公募意見」

意見募集内容

アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除は、

(1)捕殺防除を基本としますが、

 

@

巣網などの群生箇所が高所にある又は作業の足場が悪いなど捕殺防除が困難な場合。

 

A

幼虫が巣網から拡散し、捕殺防除では駆除効果が得られない場合。

  において、薬剤散布を行います。
  また、作業実施においては

 

B

周辺住民の合意を得るよう努める。

 

C

アメリカシロヒトリ又はチャドクガが発生している枝葉に集中させる。

 

D

農薬安全使用基準を遵守することを条件に必要最小限の薬剤散布に助成する。

(2)民有地のチャドクガ防除を新たに助成制度の対象とする。


【Tさんの意見】アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除について

アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除についての意見を述べさせていただきますので、よろしくお願いします。
まずその前にアメリカシロヒトリについて一般に人間に害を及ぼす昆虫と誤解されているので、きちんと生態や習性を知ってもらう事が大切だと思います。

(1)に関して
 防除には捕殺防除を基本とすることに賛同します。
・薬剤では、昆虫はもちろん他の小動物をも死に至らしめることになる可能性があると思います。また、公園では小さい子どもたちが草木を触ったり、口にしたりするので、薬の毒性が気になります。捕殺防除を基本にすることはとてもすばらしい方針と思います。

 ・捕殺防除は、幼虫が巣網から拡散していない段階に行うと容易ですが、その時機を逃すと、巣網から幼虫が動き出し、手に負えなくなります。防除すべき適切な時機が来たときに、情報誌、新聞、回覧板などを使って告知し、作業するべきと思います。

・また、捕殺防除されているいくつかの桜の木は、巣網のある場所を取り除くために大な枝ごと伐採されていました。そのような桜の木は枝を何度も伐採されたため衰えているようでした。大きな枝ごと切断されないよう、配慮することも必要と思われます。

薬剤散布をおこなう場合

・アメリカシロヒトリの場合は、@の捕殺防除の難しい場所に巣網があっても、薬剤 散布の必要はないと思います。一つの木に巣網がいくつかあってもアメリカシロヒトリの影響で樹木自体が枯れることはないようです。来季や来年には芽が出ています。

・Aの状況で、アメリカシロヒトリが巣網から拡散すると、わりと遠くまで移動する ことがありますが、そこで薬剤防除しますと広域を薬剤散布することになるので、賛同できません。アメリカシロヒトリ自体に毒性がないので、徹底的に捕殺しなくても問題ないと思います。家の中に入ってきても他の虫と違って湧いたり、何かを囓ったりすることはできませんし、まちがって触っても毒がないので問題ないと思います。毛虫が苦手な方は多いとは思いますが、そのことで薬剤を撒くことは問題だと思います。

・チャドクガについては、多数の幼虫が発生してしまうと被害にあう人も多いと思うので捕殺できない状況での薬剤防除はやむおえないかもしれません。

BとD、(2)については賛同いたします。

いずれにしても薬剤散布は、空気中に自然界にはない毒を撒くことに変わりないので慎重さが必要と思われます。


【サスティナブル21 Oさんの意見】案件番号15−2「アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除について」
注:一部、文字化けあり!
1)初めに
検討会の議事録を拝見しました。金沢市民の将来に重大な禍根を残す可能性のある決定を軽々ぁw)砲垢戮C任呂覆い海箸鬚泙砂蕕瓩某修珪紊欧燭い隼廚い泙后・・鹿仂w)斜徐ぢ世界の農耕地における単位面積当たりの農薬使用量をご覧下さい。(資料1)OECD27カ国中日本は一番です。欧米諸国が有機リン剤を初めとする農薬の規制に強く動いている中で 日本の毒性認識の意識の低さを示しています。

平成11年度のアメリカシロヒトリ駆除農薬散布費用都市比較をご覧下さい。(資料2)金沢市民一人当たりの農薬使用量は突出していました。当時京都市は3億2000万円の樹木管理費のうち農薬散布費用に23分の1、静岡市は1億9500万円のうち95分の1を当てています。

多くの都市が化学物質による人や環境への悪影響を減らす努力を続けている中で金沢市は農薬散布のみに依存していたことが問題でした。また町会への補助と言う名目で半ば強制的に嫌がる個人の庭に対しても一斉農薬散布がなされ、農薬被曝と同時に人権侵害の問題を合わせ持っておりました。行政当局、防除関係者、市民の見識が問われるところです。

新潟平野における「胆道癌の多発と除草剤CNPとの関係」を新潟大学の山本正治教授が明らかにされましたように、一定の地域に長年に渡って大量の農薬を投入すれば健康障害が生じて当然です。

その反省と懸念に思いを致すことをせず、農薬の毒性について行政、業界関係者、市民とも充分な学びのないまま現検討会の論議に委ね結論に導くことは極めて危険です。

2)例えばあなたの周りにお子様の出来ないご夫婦はおられますか。金沢市が長年に渡って使用してきたDEPは生殖に影響を与えるという報告があります。胎児期の重要な時期に、あるいは幼児期に影響を受け、生涯にわたる大きな負荷を背負い込んでも、思春期のある日突然、キレる行動に出ても因果関係はおそらく不明のままです。しかしDEPは先天異常を引き起こし神経系に影響を与えるという報告があります。DEPが原因ではないとあなたは否定ができますか。本人と家族の生涯にわたる大きな負担に対し誰がどうやって責任をとるのですか。農薬は生物を殺傷する目的で設計された物であり命に対して取り返しのつかない暴力を振るう化学物質なのです。

化学物質過敏症の患者はいわばカナリヤとして今声を上げています。化学物質に対する感受性は11倍の個人差があると報告されており、国民の3分の1がパラオキシナーゼが弱いと言われております。あなたの家族が明日過敏症になる可能性もあります。同じように幼い命も脆弱で、発癌に関する最近の米国EPA報告によれば、大人の10倍のリスクがあり化学物質によっては65倍のリスクがあると考えるべきだとしております。

去る12月10日に米国FDAとEPAは魚のメチル水銀に関する注意報を発表しました。妊婦、授乳中の母、幼い子供、妊娠可能性のある女性はマグロなどを避け、一般的な魚も摂取を制限するように呼びかけています。メチル水銀が発達中の神経系に影響を与えることが知られているからです。有機リン系殺虫剤も欧米では子供の脳、神経の発達に影響を与えるとして規制が強められています。有機リン剤は発達の決定的な時期に少量の1回投与で、多動性を生じ脳の神経伝達に関する物質の永続的変化を起こすことが報告されています。ピレスロイドも脳の発達に影響を与え永続的な多動を引き起こします。

毒毛に触れて痒いことも、アメリカシロヒトリが気持ち悪いこともありましょうが、物事には優先順位があります。あなたは将来世代に対してどう責任をおとりになるおつもりですか。農薬散布により気道が腫れて呼吸困難になる人がいます。その人を見殺しになさるおつもりですか。

まずしっかりとした毒性認識を踏まえてから今後どうすべきかの論議に入るべきだと考えます。市民に対しても化学物質の毒性に関する啓蒙活動が必要です。

そして地元の利益団体と関係のない樹木の専門家、昆虫学の専門家、環境医学者を交え、「人と環境に負荷を与えないでどうやって緑と共存していくか」今後の方策を探っていただきたいと思います。

3)3年前に出された金沢市の報告書は世界の流れに添った、全国に誇りうる画期的な内容の素晴らしいものです。それを生かすべく徹底して探る道を選ばずこのように粗暴な論議で後退する事は品位ある都市として情けなく悲しく思います。志を高く持ってください。時代はそれを求めております。

■「街路樹等害虫駆除の安全性に関する研究会報告」(平成13年2月)の徹底を求めます。
■9月16日付の農林水産省消費、安全局長の通知「住宅地における農薬使用について」の徹底を求めます。
■民有地は個人で管理すべきで助成の対象とすべきではありません。チャドクガは発生してから農薬散布をしても意味がありません。無益な環境への毒物の放出でしかありません。民有地のチャドクガ防除を助成の対象にすれば 市民のハードルが低くなり、安易に農薬散布希望者が増えることは、討議にあるように自明のことです。
■行政及び町会、市民に総合防除にお金を払う認識とシステムが確立していません。捕殺への転換は人と環境への大きなリスクを避けた樹木管理であり、長期的には経済利益が見込まれます。長年の農薬散布で土中の微小生物も死滅し鳥などの天敵も含めて生態系全体がやせ衰えてきているのではないでしょうか。生態系全体の回復と樹勢を豊かにするなどの根本的な発生源対策や害虫発生の監視・捕殺など総合防除の研究・実地を造園関係業界の方々に求めたい。それに対して正当な対価を支払うシステムが必要です・u氓:・鹿仂w)斜徐ぢ文化庁は天然記念物の樹木の再生に際して化学物質の使用を認めないと聞いております。
虫が嫌うような香りや微生物の活用、また樹木の病害虫は全て樹木の抽出液で対応できるとも聞いております。皇居、埼玉の新座他学ぶべき先例には事欠かないと思います。

関係各位の御奮闘に心からの期待を寄せております。
2003.12.12


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