アメシロその後8(2003.12.12作成)
金沢市の意見公募筆者の「公募意見」

ご意見募集中

案件詳細

案件番号

平成15−2

案件名

アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除について

担当課

緑と花の課  (市役所庁舎 3階)
〒920−8577(住所記載不要) 

連絡先

TEL:076−220−2356
FAX:076−224−5046

意見募集期間

平成15年12月5日 〜 平成15年12月12日

意見募集の趣旨

 平成13年度からアメリカシロヒトリの防除は、薬剤散布から捕殺防除に切り替え実施しています。
 3カ年の取り組みの中で、民有地では巣網が高所にある場合や住宅密集地のため高所作業車が使用できない場合に捕殺防除が困難なことや温度の急な上昇により幼虫の成長が早く捕殺防除の対応ができないなど問題点があります。
 また、同時期に発生し人体に被害を及ぼすチャドクガについて防除相談や防除助成の要望が寄せられています。
 現在、都市樹木害虫防除検討会を開催し、防除事業の今後の取り組みについて検討していますが、併せて、市民の皆様のご意見を募集します。

(注)都市樹木害虫防除検討会の資料は、緑と花の課で閲覧できます。

意見募集内容

アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除は、

(1)捕殺防除を基本としますが、

 

@

巣網などの群生箇所が高所にある又は作業の足場が悪いなど捕殺防除が困難な場合。

 

A

幼虫が巣網から拡散し、捕殺防除では駆除効果が得られない場合。

  において、薬剤散布を行います。
  また、作業実施においては、

 

B

周辺住民の合意を得るよう努める。

 

C

アメリカシロヒトリ又はチャドクガが発生している枝葉に集中させる。

 

D

農薬安全使用基準を遵守することを条件に必要最小限の薬剤散布に助成する。

(2)民有地のチャドクガ防除を新たに助成制度の対象とする。

提出方法

メール、郵便、ファクシミリ、及び直接担当課の窓口へ提出してください。

メールでの提出は、midobana@city.kanazawa.ishikawa.jp まで

氏名及び住所(団体の場合は名称、所在地)を明記してください。


パブリックコメント制度に関するお問い合わせ、及び募集案件以外の市政についてのご意見、ご提言については、

金沢市 市民生活部 広報広聴課

TEL : 076-220-2033
 FAX : 076-220-2030
E-mail : kouhou@city.kanazawa.ishikawa.jp

案件の内容については、各担当課へお問い合わせください。



【意見】アメリカシロヒトリ及びチャドクガの防除について

(防除という用語について)
「防除」は衛生関係の用語で、伝染病などを媒介する動物を一匹残らず始末することを意味するのではないか。毛虫を一匹残らず、退治することはできないし、する必要もない。被害が許容できる限度までに抑えることが肝心である。「防除」ではなく、「駆除」など他の用語とする方が誤解されずにすむのではないか?(防除業者は一匹残らず退治しなければと誤解しているのではないか?)

(公私の責任分担を明確にするべき)
「公」が責任を持ち、行うべき範囲と、「私」が責任を持ち、行うべき範囲を明確にするべきである。道路、公園などの公有地は「公」、私有地は「私」が責任を負うのは当然のことである。したがって基本的には私有地内の樹木の管理と責任は「私」が負うべきである。ただし、市は都市景観のために市街地の緑化を推進していることから、私有地であっても都市緑化に貢献している点において「公」の関与はあってもよいだろう。例えば、道路沿いの生け垣の管理の一部を「公」が負担するなどである。
しかし、緑化のためといえ、市民の健康を脅かすような措置に対する「公」の関与はするべきではない。例えば、緑化のために市が援助して農薬を散布する羽目になり、市民の健康被害がでるようなことになれば本末転倒である。仮に、農薬散布の必要があれば、住民が住民の負担と責任で行うべきである。
農薬散布の助成はするべきではないということである。
「公」が、農薬散布を促進するような施策はやるべきでない。「私」の予防的な処置によって、薬剤散布に至らないように処置することは可能だからである(1週間に1回、観察して処置すればよい)。また、仮にそのような管理ができないのであれば、人に害を及ぼす毛虫が発生しない樹種を選択するなど、根本的な措置をとるべきである。

(アメシロ対策として農薬散布はするべきではない)
金沢市では数十年間、アメシロ対策として農薬散布を続けてきたが、発生が続き、毎年、農薬散布量が増加したという経験がある。単的に言えば、「効果がない」ということである。農薬による住民の健康被害の懸念が残っただけである。また、アメシロはチャドクガなどと異なり、人的には害がない。毛虫が空から降ってくるので、人によっては嫌悪感がある程度である。アメシロ対策のため、捕殺などの処置が遅れて広がった場合でも無理に駆除する必要はないと考える。どうしてもこれが問題というのであれば、管理しやすいように樹高を抑える、あるいは樹種を変えるなどの根本的な対応を考えるべきである。

(チャドクガ対策)
チャドクガとアメシロは、人体被害、発生樹種などが異なるので、その対処方法も別途、定めるべきである。
チャドクガは発生し拡散しては手の付けようがない面があり、その毒針による人体被害が激しいため、薬剤散布による方法もやむ得ないかも知れない。
しかし、この場合でも公私の管理責任を明確に認識しておくべきである。
チャドクガはツバキ科のツバキ、サザンカ、チャなど限られた樹木につくものである。発生を防ぐための対応も、「私」のレベルで十分に可能である。発生するのは、管理が不十分なためである。この点から、仮に「公」が関与しても、ペナルティを課し(例えば、費用を負担させる)、管理を十分にした者が損をしないようなしくみが必要である。管理を十分にしようと言う、インセンティブが働く仕組みとしなければならない。
管理の手落ちがあったにもかかわらず、その手落ちに目をふさぎ、支援するようなしくみはよくない。「盗人に追い銭」である。「私」の管理が悪くて屋根の雨漏りするようになったのに、「公」がその雨漏り工事を助成しますよといっているようなものである。
緑化を推進している市としての立場としては、管理の一部、負担はやむ得ないかも知れない。その場合でも、少なくとも、ペナルティとして農薬の費用は「公」が負担するべきではない。

 農薬散布という手段を先に決めれば、アメシロもチャドクガも駆除が同じである。何を対象にどうするかを決めてから、対処方法を決めるべきである。手段を決めてから、目的を決めてはならない。

(啓蒙活動の必要性)
毛虫は様々の動物や植物と同様に自然界を構成する生物であり、都市部では嫌われることが多いが、「防除」するべき対象ではない。一部の種類の毛虫は、人体に被害を及ぼすので、つきあい方のノウハウがいるだけである。毛虫は「防除」しなければならないと誤解している市民は多い。啓蒙活動が必要である。
 今年の毛虫の大発生についても、一部の市民の間で「市が一斉防除を止めたからだ、一斉防除を復活させろ」という声が大きい。原因は、管理が不十分だったということであり、基本的には自分のことは自分で責任を持つべきであることが理解されていない。平生の親の教育責任を棚に上げて、自分の家の息子がぐれたのは社会の責任、学校の責任と言っているようなものである、
 特に、農薬の危険性(特に幼児、児童、妊婦に対する影響)に関する啓蒙は重要である。農薬散布に関わる関係者、町会等の駆除に関わる関係者にその認識が希薄であると感じる。

(止むえず農薬散布する場合)
「農薬安全使用管理基準」を遵守することは当然である。しかし、これは主として、農業従事者が農薬を使用する場合の基準であり、都市部の住宅地の基準としては適当ではない。「基準」によれば、「住宅地での使用にあたっては飛散させないように注意しなければならない」としか記述されていない。これでは不十分である。都市部の住宅地において、農薬散布をする場合の住民の安全性(特に幼児、児童、妊婦等に対する安全性)に配慮するように、農林水産省農政局安全局長発の「住宅地等における農薬使用について(通知)」が出された。この「通知」を遵守して農薬散布を実施するべきである。

平成15年12月12日
中 登史紀
拙著「アメリカシロヒトリの駆除について考える」
筆者のアメリカシロヒトリの農薬散布についてのホームページ
http://www.nakaco.com/onbu/ameshiro/ameshirotop.htm

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