シリアだより(食べ物編)
シリアだより(食べ物編)
当地の代表的な料理は、羊の肉の料理である。2種類あって、ぶつ切りにして串にさして焼くものと、ミンチ(つくね)にして串に丸めて焼くものがある。前者は、ケバブあるいはシャコフあるいはシシャリクなどという(どうもよくわからない)。後者はケフタである。前者がうまい。英語のシシカバブは、トルコでは一般的で、串にミンチとぶつ切りの両方を焼いたものがでるそうです。
ともかくも、シシカバブとケフタとケバブの区別ができるとあなたも相当のシリア通というかアラブ通です。観光案内だけではわかりません!
あらためて確認すると
ケバブ:羊と鶏が主体で肉を串にさして炭火焼きにしたもの
ケフタ:羊肉のミンチを串にさして炭火焼きにしたもの
シシカバブ:両方を串にとうして炭火焼にしたもの
肉をくるんで食べるのがホブスです。
ホブス:丸く平らなアラビア風のパン
ホブスにつけて食べるのがホンモスです。
ホンモス:ひよこ豆をすりつぶしオリーブ油を混ぜペースト状にしたもの。健康指向でこれを自家製で楽しむ日本人もちらほらいるようです。
そしてベジタブルというか、漬物というか、酢づけの野菜がカラルです。これもホブスにくるんで食べます。
カラル(辛い酢漬けのグリーンペッパー、酢漬けのきゅうりや赤だいこん、浅漬けのオリーブ、赤かぶなど、英語では?pickles
in vinegar?)
オリーブの浅漬け(塩漬け)には、緑と黒いのがある、収穫の時期が違うだけとのことである。
ここは、気候が乾燥しているせいか、ビールがうまく、オリーブの浅漬け、酢づけのカラルがうまい。酸っぱい液状のヨーグルトもいける。ホンモスをつけたパンを食べながら、ゆっくりした時間を楽しむのも最高である。
イスラム世界で禁酒であるが、お酒は商店で手に入る。一部のアラブ料理レストランでは禁酒であるが、ホテル内やほかの大部分のレストランでは飲酒ができる。豚肉の料理はない。
お茶は、ティあるいはシャイという。小さいグラスに砂糖をたっぷり入れた紅茶である。コーヒーはネスカフェと地元のコーヒーがある。地元のコーヒーは、粉が沈むまで待って上澄みだけを飲む。あまり、うまいとはおもえない。
市内に日本式の鉄板焼き料理店がある。シリア唯一の正式の?日本料理レストランである。1994年12月にオープン、2年半ほど経つらしい。夜10時くらいから混み始めるとのこと、シリアの最上級の社交場?との触れ込みである。1人前フルコースで1200シリアンポンド(日本円で3600円)くらいでかなり高い。白身の魚をフライにした付きだし、サラダ、エビの鉄板焼き、豆腐とワカメの味噌汁、アイスクリームのデザート、日本茶、ビール1本のその中身である。メインディッシュを"ニクウドン"にすると大分安くなる。この肉うどんがなかなかいける。うどんが手打ち風で少し腰がある。料理人はエジプトの「なにわ」レストランで修行してきた現地人だそうである。シャムホテル内にある。
他のフードの商店での値段は、
シュワルマ(肉、酢大根、マヨネーズをホブスで巻いたスナック、マクドナルドよりうまい):SL50(50シリアンポンドで150円くらい。)
缶ジュース:SL20
ケフタ(羊のミンチの串焼き):SL100
ケバブあるいはシャコフ:SL100
チキンの照焼き、ハーフチキン(ホブスつき):SL80
ヨーグルト1ビン:SL20
ミネラルウォーター地元産「ブケイン」1.5リットル:SL15
牛乳、1リットルパック:SL40
オレンジとアプリコットの1リットルジュースパック:SL70
レバノンワイン:SL350
輸入ビール缶:SL75
ナツメヤシのドライフルーツ:SL150
青いアンズ0.5kg:SL90