プロジェクトの総勢は20名弱。平均的な団員数よりも少し大きい。その理由は、分野が単体ではなく、上下水道、都市排水、ゴミを総合的に検討し、市全体の環境改善プランを作る仕事だからである。小生の担当は、下水道管渠等の修復プラン作成である。 ベトナムはご存じのように南北に細長く伸びている形状をしており、北部、中部、南部に分けられる。北部の中心は、ハノイであり、南部の中心はホーチミン市(旧サイゴン)である。今回の仕事は、ハノイ近くの市の仕事である。
 人口は170万人あまりであり、大都市である。1980年代の後半に始まった経済刷新プログラム「ドイモイ」で経済活動が活発になった反面(1990年代、年率にして8-9%の経済成長を遂げた。)、急速な開発による環境悪化が問題となっている。すでにフィンランドや世界銀行が同分野の援助が行われているらしいが、部分的に留まっているらしい。どこもお金が窮屈で、エコノミックスーパーパワーの日本へということになったのだろう(実際の政府の台所は火の車ではあるが?)。ベトナム政府から日本国へ要請があってこのプロジェクトがスタートした。
 ここでの気候は、年間降雨量1,800mm程度であるから、東京(1,400mm程度)と金沢(2,600mm程度)の中間くらい。7月の平均気温は28度で、東京や金沢の25度と比べて暑い。しかし、5月から10月までの半年は雨季であるので、夕方のスコールがあるだろうから、過ごしやすいのかもしれない。
 ベトナムと言えばベトナム戦争を思い浮かべるが、相当昔の出来事でその傷跡もほとんど、わからないくらいのものだろう。他に、ベトナム女性のアオザイ姿くらいだろうか。近頃、近眼がますますひどくなっているが、少しは回復するかもしれない!?

ヴェトナムだより

2000年3月29日
今年のODA業務は、ベトナムの仕事である。小生の担当分は、2000年6月からスタートし、前半3ヶ月、その後、少し待機期間があって後半3ヶ月、あわせて合計で6ヶ月の仕事である。その内訳は、現地4ヶ月、国内作業2ヶ月である。プロジェクト全体は、2000年3月から1年3ヶ月をかけて実施される。

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