石川県の第4回犀川水系流域委員会の傍聴報告

◆第4回犀川水系流域委員会、平成16年10月25日(月)、厚生年金会館
2004.10.29 更新

【石川県の案内】
 
1.日時 平成16年10月25日(月)  10:30〜12:00
2.場所 石川厚生年金会館 2階 相生の間
3.主催 石川県土木部河川課
4.内容
 河川法(昭和39年法律第167号)第16条の2第1項の規定に基づき、犀川水系に係る河川整備計画を策定するに当たり、治水、利水、環境等に関する学識経験者、有識者及び関係 団体の代表の意見を聴くため、「犀川水系流域委員会」を設置しており、委員会は、整備計画 について意見を調整し、河川管理者に助言する。 今回は、第4回「犀川水系流域委員会」を開催する。

【報告】
 今回の説明、議論の主な項目は、以下のとおりである。
1.公共事業評価監視委員会における辰巳ダム建設事業についての報告
 継続妥当の意見具申がなされた。付帯意見が3項目付いた。@県民の理解を得るための説明を行うことAさらに工夫することB環境に配慮し、動植物の保全を図ること

〈筆者感想〉付帯意見の一番目に「県民への説明」にきたということは、我々にゲタをあずけるということかな(^_^;)

2.10月8日に開催された河川整備計画説明会の報告
 反対意見があったが、計画を見直すまでにいたらないと判断したとの報告があった。

〈筆者感想〉反対意見も認め、受け止める姿勢がでてきて、好感がもてた。公開して行うことの効果がでてきたのか?

3.犀川水系河川整備計画(原案)についての議論
 文面の補足の議論が主。デザイン、水質の監視、管理などの話、この原案についての自画自賛の話などがあった。

〈筆者感想〉それぞれは重要な話だと思うが、当方は、関心がもうひとつでなかなか頭にはいらない。

4.委員会の後の委員長の記者会見の傍聴
 説明の後、記者から、「基本高水流量が大きすぎるという意見があるがどう考えるか?」という質問がでた。あたりさわりのない、よくわからない回答であった。

〈筆者感想〉当方は感激した。何に感激したかというと、一県民、一技術者がものを言っても、マスコミを含めてほとんどの人たちは「権威」の判断になびいてしまうことが多い、専門家の委員会、学識経験者の判断に疑問を差し挟むことはほとんどない、当地では。それが、自然な形で、権威が下した判断に疑問が提起されたのだ。いろいろと、根気よく、マスコミに説明した成果かな?(^_^)
 


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