石川県の犀川水系河川整備検討委員会の案内 |
◆第5回犀川水系河川整備検討委員会、平成15年5月28日(水)、石川県厚生年金会館
2003.6.29 更新
案内:河川環境がテーマ。 県から状況などの一通りの説明があり、若干の議論が行われた。 県の説明は、上流はヤマメがいてツルヨシがあり、中流はアユがいてカワヤナギがり、下流はハンノキがありミサゴがいる。維持流量を確保して、魚が棲める川にするというような話。どこの川でも同じ説明を繰り返しているのでは?と全くのど素人でもチャカしたくなる。 これを受けて、夏場にも水が流れればアユつりが出来て結構だ、みたいな議論が続く。 そして、まとめ。 美しく会議は流れ、水も清い?何もないということか? 委員会の様子:写真による案内 筆者の意見:●基本理念の構築のための議論が必要 魚の住める川、豊かな生態系、多種多様な動植物を重視した河川環境の創造はよいが、もともと、治水、利水と対立するものである。従来の河川法では治水、利水に偏重し、生態系が乱されたからこそ、平成9年の河川法改正は、河川環境にも配慮した施策を取らなければならないと言われるようになったわけである。つまり、治水、利水のために河川に構造物/障害物等を造ったことから派生した問題である。これを一つ一つ検証し、因果関係を調査する。その上で、必要最小限の治水と利水機能を維持するための構造物/障害物等を残した上で、他は一つ一つ撤去して河川環境を回復させるのが基本的な考え方となるはずである。 アユやヤマナの棲める川をつくろうなどという枝葉末節の議論ばかりである。川に水を人為的に流して人工の魚の生け簀を造るがごとき発想は、河川環境に関する基本理念の議論に無縁のものであろう。 「美しき川は流れたり、そのほとりに我は住みぬ。」、美しき川、心のふるさとの象徴としての犀川をめざすのであれば、現在の犀川はいただけぬ。芝生の公園が整備されて遊技場としての機能は十分ではあるが。 骨組みとなる理念をかかげ、これに基づいていかに調和したハードな施設を造るなり、ソフトの対策を講じるのが、筋というものだろう。 様々な分野の有識者の考えを引き出すのが県の役割ではないのか? |
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