石川県の犀川水系流域委員会の案内

◆犀川水系流域委員会第2回総合部会 平成16年4月27日(火)、石川県庁
2004.5.21 更新

案内:
 石川県の案内は以下のとおりである。
 「犀川水系流域委員会第2回総合部会」の開催について
 1.日時:平成16年4月27日(火)13:00〜15:30
 2.場所:県庁 11F 第1101会議室
 3.主催:石川県土木部河川課
 4.内容
 本県では、河川法(昭和39年法律第167号)第16条の2第1項の規定に基づき、犀川 水系に係る河川整備計画を策定するに当たり、治水、利水、環境等に関する学識経験者、有識者及び関係団体の代表の意見を聴くため、「犀川水系流域委員会」を設置している。
 今回は、第2回総合部会を開催し、先の施設専門ワーキングで検討した内容を踏まえて、河川改修や辰巳ダム新構想に関する課題について、集中的かつ専門的に議論を行うものである。

 5.総合部会委員
  池本 良子:金沢大学助教授
  川村 國夫:金沢工業大学教授
  北浦 勝:金沢大学教授
  佐野 修:いしかわ動物園飼育第二課長
  砂川 孝志:(財)リバーフロント整備センター専務理事
  玉井 信行:金沢大学教授
  中村 浩二:金沢大学教授
  三森 義佐:石川県内水面金沢漁業協同組合相談役理事
  矢島 孝昭:金沢大学教授
  山本 勝一:石川県経営者協会副会長
 (五十音順) 矢島、山本委員は欠席。

【犀川水系流域委員会総合部会 第2回総合部会」4月27日を傍聴:4月29日掲載】 
●県のHPの不手際で危うく、開催案内を見逃すところであった。人事の異動の関係で不手際が起きたらしい。県の担当者に尋ねると不手際だとあっさり返答があった。県民の傍聴を求めるという姿勢はあまり見られない。職員の啓蒙が必要である。
●学識経験者等の意見を聞く、犀川水系流域委員会の欠陥は、それぞれの専門ごとに学識経験者を入れての議論であり、県の推進したい「河川の整備事業」が必要だとの前提で議論が行われる。学識経験者の専門の部分だけに、議論の矮小化しやすい。ここは魚の産卵場所だから工事をするときには事前に協議して欲しいという、というような調子である。
特に、生態系の保全等の話で眠かった!
●今回の議論は、2点
・魚や鳥の生態を考えた川づくり、
・洪水調節のための新しい辰巳ダム
治水や利水だけでなく、生き物の環境として河川を考えようということはたいへん結構なことである。けれどおかしいのは、昨日まで治水や利水で河川の計画を立て、河川断面形状を決めてきていた。河川環境を保全するのであればその条件を入れて河川断面を再決定しなければならないはずである。自然の河川を保全するのであれば土砂が堆積したり樹木が生い茂ったりして河川の流水が流れにくくなる。その分は河川断面を大きくするなとの対策が必要なはずである。河川断面はそのままにして見栄えだけ、水草を茂らしたり、玉石をならべて環境を整えようとするだけなのか。
自然環境の保全と流下能力の確保についての議論が全くない。
いい加減というか、おざなりというか、おすみつきが欲しいだけか?
 辰巳ダムの新構想も面白い。三ダム連携という考えがでてきた。当然、既存の二ダム連携で治水、利水、環境保全の水準はどれだけか、の議論があっていいが無い!委員の方は知恵がもう一つである。
内川の正常流量が確保できない、犀川ダムの余裕高を2mにしないといけないなどという新しい条件も突然現れた。数字あわせではないのか?
洪水調節占用ダムの愚、洪水の時だけしか役に立たないダムである。平成10年9月に20世紀の100年間で最大の洪水があったがそれでも金沢は安全であった。役に立たない、コンクリートの固まりを造ってどうするのか?
●犀川の支川を調べた。安原川は、1/50確率対応であった。ところがパンフレットにはそのような記述がない。?その他の支川はこれから調べるところである。なぜ、県の担当者は支川の確率について口を濁しているのか?不明である?つぎは伏見川、十人川、木曳川、高橋川(伏見川の支川)、木呂川(伏見川の支川)である。
 安原川は72.4mm/dayとある。72.4mm/hrの誤りか?
 高橋川は54mm/hrとある。かなり小さい。1/50ではない。
1/5か?(@_@)

議論の様子

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