有史以来起きたことのない洪水?
「辰巳ダム計画」では、100年確率の降雨が起きた場合、犀川大橋地点で1920m3/sの洪水が発生すると予測している。
辰巳ダムの基本高水の決め方 |
「建設省河川砂防技術基準(案)」とは |
基本高水流量とは |
ハイドログラフとは |
宇奈月ダムの基本高水の決め方 |
「基準」の基本高水の決め方 |
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ハイエトグラフとは |
九谷ダムの基本高水の決め方 |
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現況流下能力とは |
引き伸ばし率とは |
北河内ダムの基本高水の決め方 |
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氾濫洪水流量とは |
カバー率とは |
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有史以来の犀川で発生した大洪水の痕跡!
古老の語り草、何でも!
では実際にどれほどの出水量があったのであろうか。
驚く無かれ、20世紀の100年間に最大の出水は平成10年9月の台風7号によるもので、840m3/s程度。これも各緩速地点のピークを単純に加算したものであり、実際の降雨はバラツキがあるのでこれよりも小さい。
どうしてこのように極端な違いが発生するのであろうか。
筆者が従来から、指摘してきたとおり、降雨の時間的変動や空間的変動を無視した解析、安全を見るという理由で統計的には中央の値を取るべきものを最大値をとるという統計手法の誤謬などによるものであるという指摘が的を得ていたといわざるをえない。
840m3/s : 1,920m3/s
100年間に100年確率の雨が発生する確率は、60数%であり、840は100年確率の雨と一致するわけではないので単純に2.3倍違うわけではない。県は1600m3/sが50年確率といっているので、1600m3/sの出水は90%程度の確率で発生しなければならないことになる。
安全を見るという理由を安易に受け入れた結果、現実の自然現象と著しい乖離が発生した。行政に理解のある岐阜大学の藤田教授ではないが、まさしく、”技術を冒涜?するものではないのか!”