金沢の洪水を考える 26
by Toshiki NAKA
原発が新潟・福井豪雨の原因か?(その2)
――驚く無かれ、原発の熱効率!――
《福井は背後に2200万人の都市を抱えている!》 |
(原発の熱効率は (*_*)) 北電へ行って聞いてきた。なんと、驚く無かれ、原発の熱効率は33%から35%である。言い換えると65%から67%が廃熱として捨てられる。石川県の志賀原発の場合、定格熱出力160万kW、だから、 熱効率=(定格電気出力54万kW)÷(定格熱出力160万kW)=0.34 つまり、34%である。 ちなみに火力発電の熱効率は42%である。 (大変な誤解 ^^;) 前回の(その1)で「原発は巨大な熱発生機関であり、電力に変換されるのは2/3程度で、1/3程度は廃熱で放出される(志賀原発の例を北陸電力に問い合わせ中)。」と記述した。電力に変換されるのは、2/3ではなく、1/3だったのだ。廃熱が2/3である。 (福井は背後に2200万人の都市を抱えている!) 福井県の美浜/高浜/大飯/敦賀は、原発13基、総電気出力1128万kWである。新潟の柏崎刈羽原子力は、原発7基、総電気出力821万kWである。それぞれ、廃熱は約2倍の2200万kW 、1600万kWとなる。1人あたりの使用電力を1kWと仮定すると、それぞれ、2200万人、1600万人に相当する。福井では大阪府(人口880万人)の2.5倍、新潟は東京都(人口1180万人)を1.4倍の都市を背後に抱えていることを意味する。 (石川、富山の発電量と廃熱は) 石川県の原発は、志賀原発54万kW×1基である。富山県にはない。火力は、石川県では、七尾に50万kW、70万kW、各1基、合計120万kW。富山県では、25万kW×3基、50万kW×2基、合計175万kW。福井県では、敦賀の石炭火力、50万kW、70万kW、各1基、合計120万kW。火力による発電および廃熱量は、三県で均衡化しており、大差ない。原発による廃熱は、志賀原発に108万kW相当あるが、福井に比較して1桁、小さい。 (豪雨のアクセルを踏んだのは原発) ではないかとの疑いがますます、強くなってきた。 |
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