上水道のページ ■アメリカシロヒトリ農薬散布


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 安全で便利だと過去にわれわれが大量に使ってきた、化学物質によってさまざまな被害が発生するようになった。
 戦後、農薬としてのみならず、住宅や人の体の衛生のために、大量のDDT粉末が散布された。蚊、のみ、しらみの駆除に大いに効果があり、当方も畳の下に散布して利用した記憶がある。便利で安全な上に安価でもあるこんな良い薬はない。人々の生活を豊かで幸せなものにする、世紀の大発明とまでもてはやされた。ご存じのように、現在は使用禁止になっている。普通の状態では安定であるので、分解されにくく、環境全体に拡散する。これが食物連鎖で上位の動物の脂肪に蓄積する。体から排出されず、高濃度に蓄積が進む。極地のペンギンの脂肪に高濃度に蓄積していることがわかり、重大問題になった。発ガン性や環境ホルモンの疑いもあり、先進国では使用禁止になった。
 また、冷媒やエアゾールに使用されていた「フロン」は地球規模でオゾン層を破壊することがわかり、使用が全廃されることになった。
 われわれが日常生活を送っている家は、大量の化学物質の海に浮かんでいる状況にある。
 治療のためとはいうものの異物に違いない医薬品、防腐剤など食品添加物を含んでいる食品、塩素や発ガン物質を含む水道水、ディーゼル車による排ガスで汚染された空気、家屋の建材や防腐処理をした家屋基礎から発生する薬品で汚染された空気、家庭での殺虫剤や防虫剤で汚染された空気、衣料に含まれる薬品などがあげられる。
 大量、多種類の化学物質が、水や空気、食物を通じて、人の健康に影響を与えている。
 さらに、生活様式の変化による家の気密化、さまざまなストレスの増大なども、健康被害の増幅に貢献しているだろう。
 現代の国民全体に被害をもたらしている病気として、花粉症などのアレルギーがあげられるが、化学物質汚染が背景となっていることは疑いないだろう。
 ところで、
 大量の農薬の曝露を受けているであろう、農家の人々は意外に元気である。男性も女性も長生きである。
 日本の農業は、高温多湿で病害虫が発生しやすい環境にあるためか、欧米に比較して大量の農薬を使用して野菜や米作りをしているという。にもかかわらずである。ひとつ考えられることは、一時的には濃度が高くても、短時間の曝露である。また、都会の全体が汚染された空気と違い、農薬が拡散してしまえば、もとの清浄な空気にもどる。都市の生活は家庭も含めて、低濃度で多種の化学物質に四六時中、曝露されている状態にある。例えれば、常時、酸欠状態に陥っているようなものである。回復する暇がない。そのうちに、健康が破壊される。個人差が大きく、通常の成人は発症しにくく、一部の弱者が発症する。しかも原因がわかりにくい。
 
 一端、障害が起きると、極低濃度でも発症する。その結果、通常の日常生活がおくれなくなるという事態にいたる。



■アメリカシロヒトリ農薬散布
 ◆『アメリカシロヒトリの駆除について考える−都市の居住環境の快適性(緑化)と安全性(化学物質)は両立するか−』平成11年7月
 農薬をかぶりそうになったことがきっかけで、当方が作成した小冊子です。全文を記載しています。→クリック

 
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やっぱり、来た、怒りの「苦情」!

 当方のアメリカシロヒトリの駆除についての小冊子を読んだ方から、「苦情」が沢山(ハガキ2枚、FAX、留守電、手紙が1通)届きました。
 要旨は、
 「チャドクガに椿やつつじは全滅するし、皮膚のかゆみと赤斑で夜も眠られない、どうしてくれる、あなた方が薬剤一斉防除に反対して市が中止したからだ、どうしたらいいんだ、責任有る返事をしろ!」
 との大変なお怒りの「苦情」でした。(>_<)
 誤解して苦情の申立てがあるかもしれないとは想像していたのですが、、、、。(-_-;)
 雨の後、蒸し暑い日が続くと、毛虫は大発生するようだし。今年は、大発生し、近所でもアメシロで裸になった樹もあるな。(@_@)
 ともかく、きちんと説明はしないとね(^_^;)
 以下、そのやりとりです。

アメシロその後その後2その後3その後4農水省通知
その5あの山田さんが理解?
その後6その7(農薬等の情報、皇居の農薬散布)
その8(金沢市の意見公募と筆者の公募意見)
その9(いくつかの公募意見)その10(農薬被害者の意見)その後11(化学物質政策提案)その12(金沢市の公募意見の取り扱い)
平成15年12月30日更新



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 ◆案内2005.4.15, NHKテレビ放映「農薬の危機せまるタンチョウ」
 ◆案内2005.4.11, フジテレビ放映「子どもにも忍び寄る現代病……化学物質過敏症」(仮題)
 ◆案内2004.10.26, 「忍び寄る空気異変(上・中・下)現場からの証言」, 農薬や殺虫剤の散布の恐ろしさを伝えた記事が届きました!


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 ◆webニュース2005年04月16日、迎賓館の農薬散布悩まし 近くの過敏症の中3通学に支障 
 ◆webニュース2005年05月09日, 防げ シックカー症候群



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