犀川浄水場の藻類の障害について

 平成13年10月2日、企業局会議室で、水質課の中本さん、水管理課の中山さんから、行政情報公開サービスの形式で、内川ダムから取水する犀川浄水場の藻類障害に関する話をうかがった。

 内川ダムが完成し、昭和48年7月に犀川浄水場へ供給が開始された。犀川ダムの原水に比較して藻類の発生が多く、砂ろ過への影響があった。

 その影響は、急速ろ過処理の逆洗の頻度が多くなることである。常時は、72時間に1回が、藻類が多くなると48時間に1回と頻度が多くなる。逆に、冬は原水が清浄であるので、逆洗の頻度は逆に96時間に1回と少なくなる。東京のような水質の悪いところでは、逆洗の頻度が24時間に1回と多い。

 発生する藻類は、アステリオネラ、シネドラ、アテヤ、キクロテラ、クルチゲニア、キクドラなどである。年によってその種類は移り変わる。
 一時、アナベナも発生した。藍藻類のアナベナは数十種類ある。内川で発生するアナベナは臭気が弱い。

 犀川ダムが内川ダムに比較して藻類の発生が少ない。その原因としてつぎのようなことが考えられる。
 ・流量が多く、貯水池の滞留時間が短い。
 ・標高が高く、水温が低い。犀川ダムの常時満水位の標高は、346.5m、内川ダムの常時満水位の標高は、224.5mである。122mの標高差がある。

【受領資料】
 内川ダム水質調査報告書(No.1,2)、採水年月日平成9年5月6日
 内川ダム水質調査報告書(No.1,2)、採水年月日平成9年11月10日

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