異議申立(2011.12.27)に対する決定(2012.12.6)

絶滅の恐れのある希少種の分布図等は数十年が経過しても非公開!

昭和62年に作成された「犀川総合開発事業辰巳ダム建設環境影響評価書」の公開の際に、一部の図面等で非公開とされた。絶滅の恐れのある植物(イブキシダ)や洞窟性のコウモリ類などの生息域を示す図面等である。ダム工事で改変され非公開する理由がないと平成23年12月25日づけで石川県に異議申立を行った。

これに対して、平成24年11月22日づけで石川県情報公開審査会の答申の案内があった。結論は、非公開妥当で部分公開もダメということであった。改変されて無くなったとしても、その外の生息域は改変されないで残っているので繋がった一体としての情報だから、希少種保護の意義は失われていないということだった。

詳細は、つぎのとおり。
 答申書の案内
 「答申第118号 平成24年11月」
 異議申立に対する
 「決定書」平成24年12月6日

24年以上も前に調査されたものであり、周辺は著しく改変されており、現実的には、希少種保護の意義はほとんどないだろう。逆に、公開して保護のための研究や活動のために活用するほうが有意義になるのではないか。大枚のお金をかけて調査した資料が死蔵され、役に立たない。希少種保護のために何が何でも非公開というのは知恵がない。何らかの判断の目安を作って、この非公開の壁を突破できないだろうか。まずは、固い壁に跳ね返されたというところだ。
平成24年12月7日 中 登史紀 
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