辰巳ダム費用対効果について
ダム建設室に申立て

平成12年5月8日

石川県河川課ダム建設室長 殿

金沢市小立野3−12−28
中 登史紀(建設コンサルタント)

冊子「辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=」の提出について

 当方は、平成10年12月28日、質問書「新聞報道によると、辰巳ダム、費用対効果は21倍と主張とあったが、誤報では?」を河川開発課へ提出することによって、その疑問を提示いたしました。"辰巳ダムの費用対効果が21倍である"ことは技術者の常識から見て、誤りであることは明白でした。ところが、これを堂々と説明されているのを聞くにつけ、「河川開発課の担当者は何の疑いも持たれておられないのだろう!」と推察せざるを得ず、私にはこのような方が治水行政に携わっておられることを容易に信じることができません。このような特殊な思考(嗜好)の持ち主にわかりやすく説明することはかなり困難を伴います。誤った単純な論理を誤りであると説明することはなかなか難しいものです。そのため、少しの間、当方の頭の中で熟成に時間をかけておりました。ようやく、特殊な嗜好を持った方の口に合うまで発酵して、飲めるような"お酒"となりました。辛口でありますが、飲み終えたときの爽やかさは格別であります。
当方が"醸造"いたしました粗酒(冊子)をご馳走いたします。是非、ご試飲の上、ご感想をうけたまわることができれば、まことに幸いに存ずる次第であります。
以上


添付冊子: 
『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』
平成12年4月30日


河川課へ提案

平成12年5月8日

石川県河川課長 殿

金沢市小立野3−12−28
中 登史紀(建設コンサルタント)

提案書「総治水施設資産の"費用対効果"を示すべし!」

 辰巳ダム計画に関して、相互の理解のために、平成11年4月から7月にかけて、市民と河川開発課との「意見交換会」が開催されました。その議論で明らかとなった問題の一つが、「辰巳ダムの費用対効果」であります。河川開発課は「辰巳ダムの費用対効果は21倍」と主張しました。これは明らかに誤りであります。その理由を添付資料(小冊子『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』平成12年4月30日)に示してありますのでご参照ください。この検討の過程で、現在の治水行政の重大な問題点を発見しました。「過去の治水施設の資産を管理していない!」ことです。これが、「辰巳ダムの費用対効果は21倍」であると誤認した、最大の理由であります。添付した「冊子」10頁に記述したように、石川県河川課は、治水施設資産の総額を累計し、これに対する治水効果を算定して、全体の「費用対効果」を石川県民に説明する義務があると考えます。これによって、河川開発課(現ダム建設室)が「辰巳ダムの費用対効果は21倍」と説明したことが誤認であったことも判明するでしょう。

以上。

添付資料: 平成12年5月8日、ダム建設室長に送付した書類
添付冊子:  『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』平成12年4月30日


石川県知事へ案内

平成12年5月8日

石川県知事
谷本 正憲 殿

金沢市小立野3−12−28
中 登史紀(建設コンサルタント)

河川課とダム建設室への提案および冊子の送付について

 石川県土木部河川課とダム建設室に対して、「提案」と小冊子『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』(過去の治水費用をゼロと考えるから、劣悪プロジェクト≪辰巳ダム計画≫が費用対効果21倍の超優良プロジェクトに化ける!)を送付いたしましたので、ご案内申し上げます。

以上

添付資料: 平成12年5月8日、ダム建設室長に送付した書類
平成12年5月8日、河川課長に送付した提案書
添付冊子:  『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』平成12年4月30日
平成12年5月8日


金沢市長に案内

平成12年5月8日

金沢市長
山出 保 殿

金沢市小立野3−12−28
中 登史紀(建設コンサルタント)

河川課とダム建設室への提案および冊子の送付について

 石川県土木部河川課とダム建設室に対して、「提案」と小冊子『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』(過去の治水費用をゼロと考えるから、劣悪プロジェクト≪辰巳ダム計画≫が費用対効果21倍の超優良プロジェクトに化ける!)を送付いたしましたので、ご案内申し上げます。

以上

添付資料: 平成12年5月8日、ダム建設室長に送付した書類
平成12年5月8日、河川課長に送付した提案書
添付冊子:  『辰巳ダムの「費用対効果」=公共事業プロジェクトの費用便益分析事例=』平成12年4月30日


今回の申入れに対する新聞の報道


県に対し、『辰巳ダムの「費用対効果」』の冊子の送付と申入れを行った件に関して、2000年5月9日付け読売新聞および北国新聞に報道記事が掲載されました。   

 

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